中国発★ライブストリーミング急成長 オレオのEコマースキャンペーンに注目

中国で動画のライブストリーミングが急速に浸透している。調査会社HuaChuang Securitiesによると、2015年の市場規模18億ドルが、20年までに159億ドルに達する見込み。アドエージが報じている。

電通イージス・ネットワーク傘下のメディアコミュニケーション・エージェンシー、カラのR.K.マニ氏は、「中国の若者は、もともと動画視聴に貪欲。ライブで、インタラクティブで、そして何よりリアリティーのあるところが中国で支持されているポイント」と、ライブストリーミングがいくつかのトレンドが交差する中枢にあると分析する。

花椒(Huajiao)、 嗶哩嗶哩(Bilibili)など、動画サイトも花盛りだ。動画を公開する“ホスト”は主に一般人で、自分のストーリーや生活を披露したり、歌や踊りなどのパフォーマンスを披露したりする。ストリーミング中、視聴者から投稿されたコメントや絵文字が画面上に流れ、ホストはそれにリアルタイムに答える。視聴者は気に入ったホストにオンライン上で仮想ギフトを贈り、それが換金されホストの手に渡るという中国独特の習慣が根付きつつあり、サイト運営側はその一部をマージンとして得る仕組みになっている。金銭という実益に加えて、地方からの出稼ぎ労働者が多い中国で家族とつながる重要な手段となっていることも、ライブストリーミングの拡大につながっているとみられる。

広告プラットフォームとしてはまだ黎明期だが、グローバル企業も続々とライブストリーミングを取り入れたプロモーションを展開し始めている。商品デモンストレーションや店内ツアーといった正攻法から、奇抜なアート性のあるものまでその内容は多彩だが、中でも8月、モンデリーズ・オレオのキャンペーンが高い注目を集めた。

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オレオのライブイベントの告知ポスター。Credit: Tmall

チョコレート味の新製品のプロモーションで、人気歌手の大張偉と薛之謙がネット上のライブイベントに登場。フレーバーを歌詞にラブソングを歌ったり、視聴者投票をからめながら“豆腐とわさび入り”オレオを食べて笑いを誘うなどした。世界最大である中国のEコマース市場をターゲットに、アリババの天猫(Tmall)など四つのプラットフォームで一斉にストリーミングされ、450万ものユニークユーザーがライブで視聴。さらに、公開から3週間で、2600万人が天猫上でオレオの動画を視聴した。商品は、サイト上の購入ボタンからそのまま購入できる。 

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ライブストリーミング中、視聴者から投稿されたコメントや絵文字などが画面に流れる

他にも、アディダスが新製品のプロモーションで “落書きアート”をライブストリーム、視聴者のリクエストに応じてデザインやパターンを変更したり、米百貨店メーシーズはマンハッタン34丁目のバーチャルツアーを放映し、話題を呼んだ。

出典 Ad Age
How Advertisers Are Tapping Into China's Crazy Live-Streaming Culture

 

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