大規模な国際会議
「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」開催

文部科学省は10月19~22日、京都と東京でスポーツや文化、経済の境を越え、アジア、世界の絆を深めるための国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」(主催=文科省、スポーツ庁、文化庁)を開催した。

世界経済フォーラムとの連携により国際的な発信を行い、新たなビジネスチャンスを創造することを目指した。

ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック、関西ワールドマスターズゲームズ2021などに向け、観光分野とも連動させながら、スポーツ、文化、ビジネスによる国際貢献や、有形・無形のレガシーなどについて議論、情報発信し、国際的に機運を高めるためのキックオフイベントとして位置付けられている。

「ALL Together! Co-Creation, Co-Growth for TOKYO 2020 and Beyond. 共に創ろう。新たな成長。」をスローガンに「人間力の向上」「世界の人々の交流促進」「新しい経済・文化の創発」の三つのビジョンを掲げた。

国内外のスポーツ担当相や、国際的な振興団体・グローバル企業のトップ、世界経済フォーラムの次世代ビジネスリーダー、著名な研究者などが参加し、文化・スポーツについてのさまざまな会議、イベント、ワークショップ、セッションなどが実施された。

20日に港区のグランドハイアット東京で行われた「東京プレナリー」には、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長や国際パラリンピック委員会のフィリップ・クレイブン会長、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長らが出席。京都での成果を引き継ぎ、東京での開会を宣言する基調講演を行った。

安倍晋三首相はビデオメッセージで、フォーラムへの期待を示し「スポーツと文化は、新たな夢と笑顔を育み希望をもたらす。人々を結びつける。世界と未来を変える力がある。あの2020年が始まりだったと思えるように、誰もがレガシーをつくる主役になる一歩を踏み出しましょう」と呼び掛けた。

 

森会長は「オリンピック・パラリンピックはスポーツと文化の祭典。バッハ、クレーブン会長は文武両道の人であり、両者と密に連携し素晴らしい東京大会にしたい」と語り、聖火リレーについて「困難は承知だが、東北に加え熊本でも行いたい」との希望を明かした。

バッハ会長は「聖火リレーについて森会長からプレッシャーを受けたので、何かいい案を考えなくてはなりませんね」と笑わせながら、野球・ソフトボールの試合を被災地で行う考えを示し「大会が地域の再生に貢献できることを願っている。東京だけでなく日本全体にレガシーが残ればいい」と話した。また、レガシーには目に見えるものとそうでないものがあり、スポーツとともに、日本の文化を世界に発信する大会になるように期待を述べた。

松野博一文科相と民間企業経営者による「官民パネル」で、フォーラムへの期待やこれからの日本の姿についてパネルディスカッションが実施されたのに続き、文化イベント「The Land of the Rising Sun」が上演された。

テーマは「天変地異などの困難もある日本だが、エネルギッシュに生きていこう」。演出は宮本亜門氏、映像演出は猪子寿之氏のチームラボ、写真家・蜷川実花氏がビジュアル協力した。俳優の鈴木亮平さんや、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、ソプラノ歌手・森麻季さんらが出演し時代を超えた“今”の日本を表現した。

鈴木さんによる、日本を紹介するプレゼンテーションに始まり、プロジェクションマッピングやダンス、歌舞伎などの豪華なステージに観客から大きな拍手が起きた。

公式サイト:http://wfsc2016.mext.go.jp/

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