イベント学会が「スポーツ」テーマに第16回研究大会開催

イベント学会は11月15、16の両日、第16回研究大会を東京・文京区の順天堂大本郷キャンパスで開いた。テーマは「イベントルネッサンス」。講演やパネルディスカッション、研究発表などを行った。

15日は、野川春夫大会実行委員長(同学会副会長、順天堂大教授)の開会宣言、学校法人順天堂の小川秀興理事長の来賓あいさつに続いて、堺屋太一同学会会長が「イベントルネッサンス構想」と題し、基調講演を行った。

堺屋氏は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、日本の再生につなげるためには今後10年間「楽しい世の中を生み、知価社会を確立すべき」と提言。安全性ばかりが叫ばれ、楽しみや自由の追求が正義とならない現状を打破するため、具体例として、大型電気トレーラーをパビリオンにした東北の被災地をめぐる移動博覧会開催、毎年夏季に開催する大阪・道頓堀プールの創設、「1マイル泳ぎのマラソン世界選手権」の開催など、飛躍的なアイデアを次々と展開した。また講演終盤で堺屋氏は、前回の東京オリンピック(1964年)ではできなかったが、ロサンゼルス大会(84年)以降活発となったコミュニケーション活動の変遷にもふれ、「20世紀の広告理論は崩壊し、広告によって主観的価値がつくられる時代になった。イベントも価値を生み出す行事として、経験豊かな中高年も血が騒ぎ肉が躍るようなものこそ、これからは必要だ」と締めくくった。

次に、パネルディスカッションでは、東京国際大講師の上代圭子氏とイベント支援ネットワークの小林政則代表の二人をモデレーターに、元首相で日本ラグビーフットボール協会会長の森喜朗氏、Jリーグチェアマンの大東和美氏が「スポーツイベントで日本を元気に!」をテーマに活動成果を報告。スポーツによる地域振興やビジネス化の在り方について広く意見を交わした。16日には、震災復興やスポーツをテーマに24の研究発表が行われた。

基調講演に立った堺屋太一イベント学会会長
 

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