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沖縄で国際商談会~日本とアジアを結ぶ拠点としての優位性を世界に発信

2013/11/27

    沖縄県と沖縄懇話会は11月14、15の両日、国際商談会「沖縄大交易会 プレ交易会」を宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催した。来年11月は沖縄懇話会設立25周年に当たり、国際商談会「沖縄大交易会」を開催する予定となっている。今回のプレ交易会には、県内外から131社(全国61社、沖縄70社)が出展し、国内外のバイヤー102社(海外79社、国内23社)が参加。2日間で約1300人が来場し、1800件の個別商談が行われた。

    会場前で行われたテープカット

     

    オープニングセレモニーでは、沖縄県の高良倉吉副知事が「プレ交易会を通じて、県産品の魅力や沖縄の国際物流拠点としての魅力と可能性を感じてほしい」と、仲井眞弘多知事のあいさつを代読。沖縄懇話会・小禄邦男代表幹事は「飛躍的な発展を遂げる世界交易の中で、沖縄県もアジア諸国への人的、物的交易に向けてさらなる挑戦を心掛けなければならない」とあいさつした。後藤田正純内閣府副大臣は「アジアの中心に位置する沖縄に集まり、グローバルな商談を行うことは大変重要な機会。沖縄大交易会が、新しい物流ビジネスの形を世界に発信する場となることを期待する」と、山本一太内閣府特命担当相のあいさつを披露した。

    続いて行われたシンポジウムでは、「沖縄発アジア―物流拠点としての沖縄の展望」をテーマに、慶應義塾大の手嶋龍一教授が基調講演に立ち、グローバルな視点から見たアジア貿易の現状や沖縄が担う役割とその重要性について述べた。また、有識者らによるパネル討議では「沖縄国際航空物流ハブ」を活用による、アジアの物流拠点としての沖縄のさらなる発展に向けた提言や今後の展望について意見が交わされた。

    会場には約100の個別商談ブースが設けられ、各社が商品やサービスを積極的にアピール。成約に向けて熱心に商談する様子が見られた。参加者からは「県外や海外との関係が築けた。情報交換ができるなど有意義な機会だ」「これを機にアジアに積極的に展開したい」「高品質な日本商品を身近に手に取りたい」といった感想が聞かれた。また、会場内には自由に見て回れる商品展示や試食ブースも設置され、出展企業とバイヤーが和やかな雰囲気の中で交流を深めた。

    最終日のフェアウェルパーティーで仲井眞知事は、関係者に感謝を述べるとともに、「来年の沖縄大交易会の成功に向けて、引き続き、沖縄県と企業が一体となって取り組んでいきたい」と意欲を示した。

    会場内の展示ブース

     

    活発に行われた商談会