アジア初、“次世代”の舞台劇場が誕生~360度ステージに囲まれる客席が回転する「IHIステージアラウンド東京」~

  • Matsumura keiji pr
    松村 恵二
    株式会社TBSテレビ 事業局事業部担当部長 IHIステージアラウンド東京支配人

来春、東京・豊洲に革新的なエンターテイメント施設が産声を上げる。新劇場「IHIステージアラウンド東京」だ。特徴となるのは、これまでの舞台劇場とは大きく異なるシステム。巨大な円形の盆の上に観客席が乗り、その客席を回転させながら、周囲を取り囲む360度の舞台で物語が展開する。世界でまだ1例しかなく、今回がアジア初導入となる。

 

この新システムについて、TBSテレビが日本での独占使用権を獲得、同社主導での劇場建設に至った。来年3月30日からは、こけら落とし公演として、劇団☆新感線による「髑髏城の七人」が上演される。

そこで今回は、支配人を務めるTBSテレビ事業局事業部担当部長の松村恵二氏に、劇場への期待と今後の展望を聞いた。

リアルが盛況の日本で新たなブームを担う

 

─ ネットやデジタルの成長が著しい中、リアル領域でこのような舞台をつくろうとした理由を教えてください。

松村:メディアが多様化する一方で、年間5000万人以上のお客さまがコンサートや舞台、スポーツなどのライブエンターテイメントに足を運んでいます。その傾向は高まりつつありますが、コンサート会場の閉館などにより、会場不足が続いている現状がありました。その中で、海外への文化発信も含め、今まで見たことのない劇場をつくろうと考えたのが始まりです。

オランダにある同形式の舞台を観劇した時、今までにない、素晴らしい体感時間を過ごしました。そして、このシステムを使った新しい演劇空間を日本でつくってみたいと思ったのです。

─ オランダの舞台はかなりの盛況とのことですが、日本でも受け入れられていくのでしょうか。

松村:東京には大小含め120を超える劇場があり、上演作品も多く、世界有数の演劇都市と言っても過言ではありません。また日本では、歌舞伎や能、狂言に始まり、西洋演劇の輸入も進みました。演劇文化の熟成度は高く、感度が高い国といえます。その観客に対してなら、IHIステージアラウンドはブームを起こせると確信しています。

 

今までにないスピーディーな展開、独特の浮遊感

 

─ 客席が回転するシステムによって、どのような演出や世界観が可能になりますか。

松村:舞台装置が客席の周囲360度に据え付けられているため、暗転やセット転換のないスピーディーな展開が可能になります。また、客席の周りを花道が囲んでいるため、役者の移動に合わせて客席を回転させることもできます。映画では、歩きながら会話する役者にカメラが付いていくシーンがありますが、それと同じ見え方ができるでしょう。客席が意識的、無意識的に動くことで、言いようのない没入感や浮遊感が実現すると思います。

─ 豊洲に舞台ができる意義、そして、オープニングに劇団☆新感線の「髑髏城の七人」が上演されることへの期待についてお聞かせください。

松村:豊洲は、東京2020大会の舞台になります。都市開発も活発で、新しく成長するエリアといえます。その豊洲は、国内・海外に向けて、新たなエンターテインメントを発信する地に適していると思います。

「髑髏城の七人」は、劇団☆新感線の代表作です。主宰で演出の、いのうえひでのり氏の世界観と、この劇場システムはぴったりではないでしょうか。最先端の映像、音楽、照明を駆使し、スピーディーな世界観を生む本作品は、きっと舞台にマッチするはずです。

 

─ IHIステージアラウンドは今後どのような存在になっていくでしょうか。

松村:演劇だけではなく、ミュージカルやコンサート、バレエやダンス公演など、使い方や可能性は広がっていくでしょう。さらに、このようなライブエンターテインメントを、本業のテレビ番組はもちろん、映画やアニメ、VOD(ビデオオンデマンド)などと連動させ、メディアミックスを発展させることが使命。今までにない劇場を拠点に、「新しいこと」「楽しいこと」を仕掛けていきたいです。


来春から、劇団☆新感線の代表作を超ロングラン公演!

 

グランドオープニングを務める劇団☆新感線は、結成36年を迎えた人気劇団。演目の『髑髏城の七人』は、1990年以来、劇団の代表作としてさまざまなバージョンで上演されてきた作品であり、ステージアラウンドという舞台環境で、新たな演出が期待されている。

さらに今回は、同じ『髑髏城の七人』でありながら、「花」「鳥」「風」「月」という四つのバージョンで上演されるのが特徴。バージョンごとに出演者を変えながら、ストーリー展開や演出をリライトしていく。17年3月30日〜6月12日にかけて85公演を予定する「花」を皮切りに、1年3カ月というロングラン公演で全バージョンを敢行。全シリーズにおける観客動員は、50万人を見込んでいる。

ONWARD presents 劇団☆新感線「 髑髏城の七人」 Season花
チケット発売開始 2016年 11月26日(土)
詳しくは、 www.tbs.co.jp/stagearound/

プロフィール

  • Matsumura keiji pr
    松村 恵二
    株式会社TBSテレビ 事業局事業部担当部長 IHIステージアラウンド東京支配人

    1989年入社、制作局に配属。ドラマ、バラエティー番組のAD、ディレクター、プロデューサーを経て、2002年に事業局事業部。10年からTBS赤坂ACTシアター支配人を務め、16年、IHIステージアラウンド東京支配人を兼務。

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