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2019年

2つのラグビー世界大会が
日本で同時開催

2017/01/27

    日本障がい者スポーツ協会(JPSA)と日本ウィルチェアーラグビー連盟は1月25日、東京・渋谷区の岸記念体育会館で「ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019」(協力:日本ラグビーフットボール協会、ラグビーワールドカップ2019組織委員会、東京都)開催について記者発表を行った。

    同大会は、ラグビー世界一を決める「ラグビーワールドカップ2019」の期間中(2019年9月20日~11月2日)、ウィルチェアーラグビーの強豪国が日本に集まるもので、今回が初開催。双方の世界一を決める大会の同時開催も世界初だ。

    同年10月16~20日の5日間、渋谷区の東京体育館を会場に、予選リーグ12試合、決勝トーナメント・順位決定戦6試合の計18試合を行う。

    参加国は、2018年8月に豪シドニーで行われるウィルチェアーラグビー世界選手権でのランキング上位8カ国で、大会の成績が国際ウィルチェアーラグビー連盟の世界ランキングに反映される国際試合となる。

    JPSAの鳥原光憲会長は「同時開催に賛同してもらった、ラグビー協会とワールドカップ組織委に感謝する」とあいさつ。大会の目標として「競技力の向上」「パラスポーツファンの拡大」「共生社会の実現を象徴すること」を挙げ「障がいの有無にかかわらず、ラガーマンの気持ちは一つだと思う。皆さんのご支援をお願いしたい」と話した。

    組織委の嶋津昭事務総長は、リオパラリンピックで見事に銅メダルを獲得した日本代表チームの活躍に感動した、と語り「同時開催を歓迎する。両大会が相まって、日本のラグビー熱が盛り上がることを期待したい。互いに好成績を残せるよう健闘を祈る」と述べた。

    会場には、ウィルチェアーラグビー日本代表の池透暢選手と池崎大輔選手、ラグビー日本代表の田村優選手が駆け付けた。

    池選手は「2015年ワールドカップでの日本代表の快進撃でラグビー人気が上がった。同時開催は光栄であり楽しみだ。世界が注目する中、ウィルチェアーラグビーにも目を向けてもらいたい」と話し、池崎選手は「関係者に感謝する。われわれもラグビーに負けずにアピールしていきたい。共生社会を象徴する大会として、各国の選手も喜ぶと思う」と語った。田村選手は「互いに刺激になる。それを力に変えて、15年に続き国内、海外にインパクトを与えるゲームをしたい。また、それぞれのファン同士の交流が生まれたらうれしい」と述べた。3選手は19、20年に向けた決意を語り「ぜひ両大会に足を運んでもらい、ラグビーの魅力を感じてほしい」と結んだ。