2017年デジタルの10大潮流 #10

ソフトウエアからハードウエアへ

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    Carat’s TOP 10 TRENDS

前回に引き続き、電通イージス・ネットワーク、カラの「TOP 10 TRENDS」から2017年の大潮流を紹介します。

 
Echo
人工知能Alexaを搭載した音声認識デバイスAmazon Echo

ソフトウエアからハードウエアへ

ソフトウエアで名を知られたネット専業企業が、続々と独自のハードウエア製品を生産し始めている。

自社ソフトウエアが要求する技術ニーズを完璧に満たす、あらゆる面で制御可能な製品が必要だという思いが、その事業拡大の原動力となっている。

Appleが成功した理由のひとつは、画面サイズ、メモリー、セキュリティーなど、自社の技術のあらゆる部分を制御していることにある。そして今、他社も同レベルの制御を望むようになっている。

2007年、Amazonはその最初のハードウエアであるKindleを製造した。同社は最近、フィジカル(物)に重点を置いており、半年のうちに音声制御端末EchoとDash Buttonを相次いでリリースした。

Googleは、これまでその技術を使った製品の製造を他社に依存していたが、現在はスマートフォンPixelと音声制御式のコネクテッド・ホーム・デバイスGoogle Homeという二つの自社ブランドを世に送り出した。また、Nestなどのハイテクハードウエア製造企業も買収した。

GoogleHome

音声認識デバイスGoogle Home

Nest

家全体を温度管理するNest。スマートホームのハブとして機能する

Snapchatは、ビデオを10秒撮影録画できるサングラスタイプのウエアラブルカメラ、Spectaclesの発売を発表した。自分の視点でワンタッチで撮影した映像をすぐにシェアできる。

ちなみに同社は昨年9月にSnapchatから社名をSnapに変更した。ウェブサイトで「Snap Inc.はカメラ会社です」と強調している。

Uberまでもが独自の自動運転車を開発中だ。

SnapchatのSpectacles
SnapchatのSpectacles

これら企業は、IoT(モノのインターネット)というエコシステムを所有することに意欲を燃やしている。家の中で、どのオペレーティングシステムと通信するかを決定しているIoTデバイスだ。

例えばAmazonは、Dash Buttonの開発によって大手消費財メーカーとの新しいパートナーシップを獲得、取り扱いブランドを拡大している。

ブランドへのヒント

・ハードウエアはさまざまなソフトウエアを生み出す。ちょうどiPhoneが世界で最も成功したモバイルゲームと評されるAngry BirdsやInstagramをもたらしたように、新たなデバイスは新たなアプリやチャンスにつながる。

・ブランドは、最大規模のエコシステムと連携するだけでなく、将来有望な人材の確保にも努めなければならない。

・ハードウエアは、ソフトウエア企業のブランドエッセンスを示すものであり、企業が明確なビジョンを持ち、それに注力することがどれほど重要であるかを、私たちにリマインドしてくれている。

プロフィール

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    Carat’s TOP 10 TRENDS

    電通イージス・ネットワーク傘下のCarat(カラ)が毎年恒例で発表する「TOP 10 TRENDS」。世界最大級のメディアエージェンシーの立場から、台頭するテクノロジーや現象を、広告主にとって重大な影響をもたらす局面にあるかどうかの視点で検証する。Caratは、独立系調査機関RECMAのリポート「Network Diagnostics」最新版でグローバルメディアネットワークの1位に選ばれた。
    オリジナルリポートは、
    http://www.slideshare.net/NextGenerationMedia/carats-10-trends-for-2017

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