イベント「サイバー攻撃を目撃せよ!2017」

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は3月4、5の両日、サイバーセキュリティ月間(2月1日~3月18日)に向けた普及啓発イベント「サイバー攻撃を目撃せよ!2017」を、東京・千代田区のベルサール秋葉原で開催した。

ここ数年、サイバー攻撃は機械的・システム的なアプローチから、特定の個人や団体を標的とした人間的で多様なアプローチへとシフトしつつあり、より巧妙なものになってきている。その中で、標的型メール攻撃件数は2016年上半期において前年同期比で約132%と増加。インターネット上に接続したセンサーに対する探索などのアクセス件数もIPアドレスあたり1119件と、同じく約163%に増加しており、早急な対策が求められている。

今回のイベントはNISCが、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、「劇場版 ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-」製作委員会、民間企業などと協力して行ったもの。劇場版の主人公・キリトが、作品中で官僚からの依頼を的確にこなしていることから、NISCより本年度のサイバーセキュリティ月間における「サイバーセキュリティ調査官」に任命されている。

初日のプレス向けイベントでは、キリトの声優・松岡禎丞さんがスペシャルゲストとして登場し、映画の見どころなどを紹介。“調査官”任命については「まさか国とコラボするとは思わなかったので驚いた。自分もメールのやり取りが多い。万が一の場合、多くの人に迷惑を掛けるので、複雑なパスワードなどでセキュリティには気を付けている」と語った。

 

丸川珠代サイバーセキュリティ担当相は、「IoTの時代が進化し、サイバー空間のセキュリティの重要性が増す中、東京オリンピックでは1000~2000万人の人が東京に集まるといわれている。その時、サイバー攻撃で電力が落ちたり列車が止まるなどすれば競技はもちろん、観客の移動や経済にも大きな影響を及ぼす可能性がある。そのような状況に、政府では対策を進めているが、サイバーセキュリティは国だけでできるものではない。皆さんにも、サイバー攻撃は自分たちの身近に脅威があることを知ってもらい、ともに安全なネット社会を作るために協力してほしい」とあいさつ。キャンペーンの合言葉「サイバーセキュリティは全員参加」を来場者と共に唱和した。

会場では、一般来場者に向けて関係者の講演や、ウィルスによるスマホ・パソコンの乗っ取り実演などが行われ注目を集めた。また、普及啓発ブースでは、NISCやIPAなどによる展示、大学の技術展示、民間企業の関連展示・体験ブースも設けられ、多くの来場者でにぎわった。

「サイバーセキュリティ月間」サイト:http://www.nisc.go.jp/security-site/month/

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