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AOKI

体が大きくても「えらべるシアワセ」で
ファッションを楽しむ

2017/04/14

    ファッション事業を営むAOKIは4月13日、東京・中央区の時事通信ホールで、事業戦略発表会を開催した。同社は1958年に創業し、現在はAOKI、ORIHICAの両ブランドで全国に715店舗を展開している。老若男女を対象にして客層を広げ成長を続ける中、新たな取り組みとして大きいサイズの専門店「サイズマックス」事業を拡大すると発表した。現在同事業は、AOKIの57店舗内にコーナーを設けるとともに、単独で2店舗を展開している。

    AOKIホールディングスの青木彰宏社長は「サイズマックスでは、メンズ・レディースの2L~8Lまでに特化したスーツ、フォーマル、カジュアルを取りそろえている。4月には熊本、埼玉の両県に単独店を出店する他、以降も店舗数の拡大に努め、第3の柱として位置付けたい」と話し、強化の理由として“大きなサイズでもファッションを楽しみたい”という顧客ニーズや、そのニーズを満たす独自のノウハウ・データがあること、大きいサイズ市場における成長の余地が十分にあることを挙げた。

    同事業の責任者である佐藤謙氏は具体的な商品として、京都大のアメリカンフットボール部と共同開発した「アスリートMAXスーツ」を紹介。体の大きなアスリートの声を生かし、ストレッチ機能を盛り込んだと説明した。また、カジュアルではレギュラーサイズしかなかったブランドでも大きいサイズのバリエーションを広げると話した。広告・宣伝では「えらべるシアワセ」をキーワードに、テレビCMなどで認知を高め、店舗では広い試着室を用意するなど独自のサービスを提供。今後、取扱い店舗150店を目指す。

    ステージには、元大関琴欧洲の鳴戸親方と、元水泳選手でブランドのアンバサダーを務める中村真衣さんが登場した。現役時代は浴衣か着物だったという親方は「体重は女性1人分ほど減ったが、今でも自分のサイズの服を探すのに困っている」と話した。中村さんは、稽古終わりで駆け付けたラフなファッションの親方に「ぜひ、スーツ姿の親方を見たい」とアスリートMAXスーツの試着を勧めた。

    続いて、商品を着た男女モデルがウオーキングを行った。中村さんは「アイテムの種類が多いので、着こなしを楽しめる」と話し、ラインの工夫やストレッチ素材によって動きやすく、シワになりにくいなど商品特長を紹介した。また、自分も服のサイズには困り、海外で購入することも多かったが、「このブランドで、スーツの概念が変わった。大きいサイズの靴や小物もラインアップされていてうれしい」と語った。

    スーツに着替えた親方が、照れながらも華麗なウオーキングを披露すると、会場からは歓声が上がった。親方は「特に肩周りが動かしやすい。全体にフィット感がありながら、着ていて楽だ」と絶賛し「弟子と一緒にカジュアルにも挑戦したい」と話し、中村さんは「“えらべるシアワセ”で女子力をアップしたい」と述べた。

    公式サイト:https://www.aoki-style.com/static/sizemax/