電通がセミナーで「マーケティング・コンバージェンス」時代のソリューションを提案

電通は11月28日、「Growing  Opportunities  2013秋」セミナーを東京・汐留の電通ホールで開催した。電通の「ビジネス・インテリジェンス・モジュール」(BIM)が企画したもので、テーマは「マーケティング・コンバージェンス時代への挑戦~データ×テクノロジー×アイデアの統合型ソリューションへ~」。「マーケティング・コンバージェンス」とは、デジタル化やテクノロジーの進化によって大きく様変わりしたマーケティング環境を指す。第1部では二つの基調講演を、第2部ではBI(ビジネス・インテリジェンス)を活用したさまざまなソリューション・事例の紹介を行った。

第1部では最初に、遠谷信幸執行役員デジタル・ビジネス局長が「マーケティング・コンバージェンス時代の光と影」をテーマに講演した。遠谷氏は「光があると必ず影がある」と前置きし、分かりやすいデータや無機質な数値などを「光」、深い部分にあるプランニングや想像力を「影」に例え「光だけではマーケティング活動はできない。影がなければ、人の心を動かすことは難しい」と指摘。マーケティング・コンバージェンス時代にはマーケティング施策の有機的な統合が必要だと強調した。その上で、電通グループの強みとして①マス・マーケティングからCRM(顧客関係管理)まで一気通貫②戦略から運用までがワンストップ③データ活用によるフィードバック④マーケティングからITまでできる―を挙げた。

同氏はまた、想像力・企画力・アイデアの重要性や、テクノロジーは使い手次第という考えを示した。「アイデア、データ、テクノロジーが統合することによってコンテンツが生まれ、喜びや感動が生まれる。電通グループは消費者の周りの全てにコミットし、消費者がいかに幸せになれるかを、マーケティング活動を通じて考えていく。根本にあるのは人間の心。ファジーな光の内側にある極めてぼんやりとしたものを大事にする」と述べ、コンテンツ、テクノロジー、アイデア、イマジネーション、データを駆使し、広告主の真の意味でのマーケティングパートナーとなれるようグループ一丸で取り組む姿勢を強調した。

基調講演に立った電通の遠谷氏

 

続いて、コミュニケーション・デザイン・センターの菅野薫氏が「Creative×Technology」の演題で講演した。「クリエーティブ・テクノロジスト」の肩書を持つ同氏は、テクノロジーとデータ、そこにアイデアを掛け合わせた具体的なソリューション事例を披露。東日本大震災後、収集された走行データによる「通行実績情報マップ」をビジュアライズした「インターナビ/CONNECTING LIFELINES」(ホンダ)や、アイルトン・セナの鈴鹿最速ラップを鈴鹿サーキット上で光と音で再現したプロジェクト「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」(ホンダ)など、データからブランドのストーリーを語る事例を示した。また、スポーツ領域での活用事例として、モーションキャプチャー技術を使い、フェンシングの身体や剣の動きをゲームのように分かりやすく表現した映像なども上映した。

第2部では八つのセミナーが行われた。「生活者行動の可視化がもたらす統合マーケティングの展望」「テレビの新しい価値の創出」の他、DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)、O2O、ビッグデータ、ソーシャルメディア、バイオシグナル・マーケティング、デジタルキャンペーンにフォーカスし、電通グループ社員や有識者らが具体的事例やソリューションを説明した。

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