「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が文化庁メディア芸術祭大賞に!

第17回「文化庁メディア芸術祭」記者発表会が12月5日、東京・港区の国立新美術館で行われ、電通のチームが制作した「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」がエンターテインメント部門の大賞を受賞した。

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エンターテインメント部門 大賞 『Sound of Honda/Ayrton Senna 1989』
菅野薫/保持壮太郎/大来優/キリーロバナージャ/米澤香子/関根光才/澤井妙治/真鍋大度

 

同祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するもので、今年のエントリー数は過去最多の4347作品。海外からの応募は83か国・地域から2347作品で、今年初めて海外からの応募数が国内の応募数を上回った。冒頭あいさつに立った文化庁の河村潤子次長は、世界でも認められる賞となり「一つ階段を上った」と語り、同祭が国際的な賞としてさらに発展していくことへの期待を示した。

エンターテインメント部門では、電通チームが制作した「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が大賞を受賞。チームを代表して、電通コミュニケーション・デザイン・センターのクリエーティブ・テクノロジスト、菅野薫氏が登壇し作品を紹介するとともに、ホンダをはじめとする関係者に感謝の言葉を述べた。


同作品は、ホンダがカーナビゲーションシステム「インターナビ」の技術と歴史をひもとくために実施したプロジェクト。ホンダのエンジニアが記録した紙1枚の走行データから、アイルトン・セナが1989年のF1日本グランプリ予選で樹立した世界最速の走りを音と光でよみがえらせた。
エンジンやアクセルの動きを解析し、実際のマシンから録音したさまざまな回転数の音色と組み合わせることで、当時のエンジン音を再現。全長5807メートルの鈴鹿サーキット場に無数のスピーカーとLEDを設置し、再現した音を走行データに合わせて鳴らすことで、24年前の走りを表現した。特設サイトでは、ラップタイム“1分38秒041”を3DCGで再現し、セナの走りを体感できるコンテンツを公開。また、当時のエンジン音を自分のクルマで楽しむことができるスマートフォン用のアプリも開発、配布した。
同部門の審査員主査を務めた東京工芸大の岩谷徹教授は「脳の奥にしまい込まれていた記憶が、見事に映像としてよみがえった。審査員一同、鳥肌が立った。紙1枚のデータがここまで変化(へんげ)することに驚くと同時に、データの持つ可能性に期待を持った」と、贈賞理由を語った。

大賞作品は他に、アート部門がカールステン・ニコライ氏(ドイツ)の「crt mgn」、アニメーション部門がユン氏(ベルギー)とローラン・ボアロー氏(フランス)による「はちみつ色のユン」、マンガ部門が荒木飛呂彦氏の「ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―」だった。

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Photo:Uwe Walter Courtesy Galerie EIGEN + ART Leipzig/Berlin and The Pace Gallery
アート部門 大賞 『crt mgn』 Carsten NICOLAI

 

© Mosaïque Films - Artémis Productions - Panda Média - Nadasdy Film - France 3 Cinéma - 2012
アニメーション部門 大賞 『はちみつ色のユン』 ユン/ローラン・ボアロー

 

© LUCKY LAND COMMUNICATIONS/SHUEISHA
マンガ部門 大賞 『ジョジョリオン - ジョジョの奇妙な冒険 Part8-』 荒木飛呂彦

 

贈呈式は2014年2月4日に同会場にて行われ、5~16日まで同会場を中心に、受賞作品展が開催される。

 

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