電通イージス・ネットワークのカラが手掛けたSCA社の生理用品ブランド「ボディーフォーム」のキャンペーンが、英キャンペーン誌の「キャンペーン・オブ・ザ・イヤー」賞を獲得した。今年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでのサイバー部門金賞に続く受賞となる。
同キャンペーンでは、男性からの同ブランドに対する抗議の投稿に対して、“偽のCEO”が登場する動画で謝罪。この動画にアクセスが集中するなど、絶大なバイラル効果を上げた。ソーシャルメディアの有効利用や顧客との関係構築、生理に関する紋切り型の扱いを超えた点などが高い評価を得た。

話題の発端は2012年10月、ボディーフォームのフェイスブックページに「だまされた」との投稿が寄せられたこと。投稿した英国人リチャード・ニール氏は「子どものころ目にした広告を通し、女性の生理期間中は素晴らしく楽しいものだと思っていた。しかし実際には、ガールフレンドができてウソだと分かった。喜びもなければスポーツも楽しめない。それどころか、優しくかわいい彼女が“エクソシスト”の少女のような姿に変貌した。まんまとだまされた」と冗談交じりで抗議。7日間で8万を超える「いいね!」と4000件のコメントを集めた。

ボディーフォーム側はこれに乗じる形で、“キャロライン・ウィリアムズCEO”が謝罪する動画をユーチューブ上にアップ(http://bit.ly/1aADLqh)。
「ウソでした。ごめんなさい。スカイダイビングやマウンテンバイクなどのシーンは比喩表現でした」「今までその幻想を守ってきたのに、あなたはそのベールを破り、あらゆる男性が向き合いたくない真実を暴露しました。リチャード、立派よ」と、ウイットに富んだ口調で当のニール氏に語り掛けた。

実はこのCEOはニセモノ。ブランド名のボディーフォームにCEOは存在しないが、この動画は2日後には「最も視聴された娯楽コンテンツ」となり、再生回数はこれまでに500万回を超えた。国内外のメディアも一連のやりとりを伝え、同業他社より低予算とされるボディーフォームのキャンペーンが一躍注目を浴びた。結果的に2万5000ポンドのキャンペーンが200万ポンド相当の効果を上げたという。

 

 

 

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