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未来トレンドと生活者マインドからビジネスの未来を描く「未来シナリオ創造プログラム」を開発

2013/12/20

    電通は、世の中に変化を与える未来トレンドと、今後強まる生活者のマインドを掛け合わせることで、企業が求めるビジネスの未来シナリオを描くことができるプログラムを、日本たばこ産業※1の協力を得て開発した。

    近未来を予測しながら商品・サービスを開発したいという企業のニーズが高まっている。しかし、現在世の中に出回っている未来予測は技術開発のロードマップや年表が大多数を占め、本来ビジネスにおいて注目すべき生活者マインドに焦点を当てたものがないなか、「未来シナリオ創造プログラム」は、生活者の気持ちの変化に着目してビジネスの将来像を描き、バックキャスト(目標となる将来像に基づく施策立案)の手法で事業や商品の開発テーマを構築できる。

    「未来創造プログラム」の5つのステップ

    <ステップ1 ~未来トレンドの選定~>

    世の中に変化を与える未来トレンドを選定。「人口・世帯」「社会・経済」「地球・環境」「科学・技術」の4つの側面から未来を描いた当社オリジナルの「中長期未来トレンド2014」、およびそれ以外の着目すべきトレンドの中から、未来トレンドを吟味・選定する。

    <ステップ2 ~未来マインドの抽出~>

    世の中に影響を与える未来トレンドから、生活者にどのようなマインドが生まれてくるかを電通オリジナルのファシリテーションプログラム「パワーセッションR※2」を通して広げていく。もしくは、既存の59の未来トレンドから生み出した1300余りのマインドと、それを集約した「58の未来マインド」を活用。

    <ステップ3 ~重点開発テーマの設定~>

    ステップ1と2に基づく、未来マインドから自社や業界における「重点開発テーマ」を創り出す。パワーセッションや強制発想などを繰り返しながら、重点を置くべきポイントを抽出。また、そのテーマについて、「未来確実度調査※3」で検証することも可能。

    <ステップ4 ~ドライビングファクターの抽出~>

    現在芽生えているシンボリックな事象やマインドから、開発テーマに与える影響が大きい「ドライビングファクター」を抽出した上で、それを可視化した未来図を描く。

    <ステップ5 ~未来シナリオアイディエーションの実施~>

    開発テーマや刺激材を使って当該カテゴリーの商品やサービスの「未来シナリオアイディエーション」(開発コンセプトや狙いに基づいて発想されたアイディアスケッチ)を行う。

    未来創造プログラムの5つのステップ

    このプログラムは、メーカーなどの企業において、以下のような未来シナリオづくりに活用可能。

    <活用例>
    ◇商品・サービスのパイプラインの策定
    ◇中期的な経営・事業シナリオの策定
    ◇未来の顧客を想定した商品・サービス開発

    ※1 日本たばこ産業株式会社 たばこ事業本部 事業企画室イノベーション推進担当 JTグループにおける持続的イノベーション創発をミッションとした組織。

    ※2 パワーセッションR 電通独自のファシリテーションプログラム。発想支援ツールや刺激材を用いたり、オープン・イノベーションの仕組みを活用したりするなど、必要なシステムを駆使して新たなイノベーションを生み出すプログラム。

    ※3 未来確実度調査 58の未来マインドについて、「現時点で感じているか」と「5年後に感じていそうか」という2つの質問に対するマインドのスコア差を算出し、「今後高まる可能性が高いマインド」のランキングを作成。年代別のベスト5 は以下のとおり。

    電通ニュースリリース http://www.dentsu.co.jp/news/release/2013/pdf/2013136-1220.pdf