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「フード・アクション・ニッポン アワード 2018」発表

2018/10/26

    国産農林水産物の消費拡大に向けた取り組み「フード・アクション・ニッポン」(主催=農林水産省)は10月23日、新宿区のリーガロイヤルホテル東京で第10回「フード・アクション・ニッポン アワード2018」の最終審査会と表彰式を開催した。

    同アワードは、国産農林水産物の魅力を生かした産品を全国から募集し、優良な産品を発掘・表彰するもの。今年は1125件の応募があり、この日の最終審査では、1次審査で選出された入賞100産品の中からアワード受賞10品を決めた。

     審査基準となるのは「産品を育ててきたヒトやその背景にあるストーリー」「地域の技術を生かしている」など10項目。最終審査員は国内の大手流通、外食、百貨店のトップ10人で、「ぜひ自社で販売したい」と感じた商品を一つずつ選出する。

    審査の結果、ふたみ青果「DREETS CHOCOLAT」(北海道)、占冠村木質バイオマス生産組合「占冠村産メープルシロップ トペニワッカ」(北海道)、門崎「格之進 牛醤」(岩手)、ましこカンパニー「とろたまぷりん」(栃木)、くりのみ園「おぶせのたまご」(長野)、モチクリームジャパン「モチソース」(兵庫)、宝福一「福の誉 じゃことらっきょうの生ラー油」(鳥取)、海田園黒坂製茶「茶ノベーゼ」(岡山)、小国おみやげプロジェクト「小国ジャージーバターサンド」(熊本)、安田屋「もちピザシート」(宮崎)がアワードを受賞した。

    また、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから間もなく5周年になることから、和食文化の保護と継承を図る「Let's!和ごはんプロジェクト」の趣旨に沿った産品を特別賞として表彰。エムコーポレーション「金華鯖ずし」(宮城)、すが野「ごはんにかけるごぼうと昆布」(栃木)、岩谷「紀州梅真鯛梅」(和歌山)の3者に贈られた。

     農林水産省大臣官房の小野稔氏は、海外から日本食に注目が集まっている一方で「国内食生活はライフスタイルの多様化によって、特に伝統的な食文化が薄れつつある」と述べ、「魅力ある優良な産品を発掘し、各社のファウンドを通じて消費者に届けて日本ならではの食文化を高めていきたい」とコメント。
    閉会のあいさつで、同省食品産業局・西経子氏は「どの産品も作り手のストーリーがあり、消費者への思いがあふれていた。新しい産品を日本全国、そして世界に発信する機会になった」と結んだ。
    公式サイト: http://syokuryo.jp/award/