US発★ 「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が北米国際オートショーで表彰

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世界5大モーターショーの一つ、北米国際オートショー(デトロイト)で1月14日(現地時間)、電通チームが制作した「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」がAutomobile Advertising of the Year Awardを受賞し、表彰された。

同賞は、世界3大広告賞の一つであるOne Showが、自動車業界の優れた作品を顕彰するもの。昨年の同ショーで発表した、自動車広告名作選「Top 10 Automobile Commercials」が好評を博したのを機に、今年創設された。プリント・アウトドア、テレビCM、オンラインビデオ、インタラクティブ、エクスペリエンシャルの五部門で審査され、「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」はオンラインビデオ部門でトップに選出された。

「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」特設サイト→ http://www.honda.co.jp/internavi-dots/dots-lab/senna1989/
同賞サイト→ http://automobile.oneclub.org/#jump-home
受賞作品の紹介と個別インタビュー→ http://bit.ly/1eRf4pB

One Showを主催するOne Clubの取材に対し、同作品を手掛けた電通コミュニケーション・デザイン・センターのクリエーティブ・ディレクターでクリエーティブ・テクノロジストの菅野薫氏は、次のように答えた。

 

セナの最速ラップを光と音で再現するというアイデアは、どこから生まれたのですか?

 

ホンダのカーナビゲーションシステム「インターナビ」は、リアルタイムの走行データを集め解析することで、ドライブにまつわる情報をデザインし提供するものです。その独自の技術と歴史をひもとき、走行データの持つ可能性を実証するために企画しました。

 

最速ラップを再現するのにどのくらいの時間がかかりましたか?

 

プロジェクトは段階的に進められました。最初は、自分のクルマのオーディオに取り付けて走るだけで、歴史的な名車のエンジン音でドライブできるスマートフォンアプリケーションを開発し、発表。そして、そのシンセサイズのプログラムとセナの走行データを突き合わせることで、エンジン音を復元し、鈴鹿サーキットでの再現プロジェクトへと進めました。プロジェクト全体でいえば、1年以上の期間を経て制作しています。

 

これまでにどのような反響がありましたか?

 

ホンダの公式SNSから発信しただけで、積極的なPRは行いませんでしたが、公開直後から世界中で反響を呼びました。日本のみならずブラジル、欧州、米国など、さまざまな地域からさまざまな言語で、日本やホンダへの感謝を含めた多くのコメントが寄せられました。

 

クライアントとはどう協業したのでしょうか?

 

インターナビのプロジェクトは全て、クライアントであるホンダのエンジニアの方々と協業で進められています。このプロジェクトにおいても、データの解析とエンジン音の再現に当たって、当時のセナ担当のエンジニアの方にアドバイスしていただきました。世界中からの反響を受け、担当の方から「20年近く広告の仕事に携わってきて、このAyrton Senna1989のプロジェクトほど世界中の人々の心を動かしたものは他にありません。この仕事に携われたことはとても幸せです」とコメントを頂きました。

 

この作品は今後、自動車業界の広告にどのような影響を及ぼすとお考えですか?

 

自動車会社の持つ技術の素晴らしさを、例え話にするのではなく、美辞麗句でたたえるのでもなく、“テクノロジー”をもって証明することが可能だということを示したと思います。これまでの広告表現としてのテクノロジーは、驚きや利便性を伝える役割を担ってきました。が、このプロジェクトを通して、フィルムにおけるエモーシャルなストーリーテリングに挑戦し、それが可能であることを実際に証明できました。今後の広告表現に新しい可能性を示唆できたのではないか、と思います。

 

「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」作品概要

 

ホンダがカーナビゲーションシステム「インターナビ」の技術と歴史をひもとくために実施したプロジェクト。ホンダのエンジニアが記録した紙1枚の走行データから、アイルトン・セナが1989年のF1日本グランプリ予選で樹立した世界最速の走りを音と光でよみがえらせた。
エンジンやアクセルの動きを解析し、実際のマシンから録音したさまざまな回転数の音色と組み合わせることで、当時のエンジン音を再現。全長5807メートルの鈴鹿サーキット場に無数のスピーカーとLEDを設置し、再現した音を走行データに合わせて鳴らすことで、24年前の走りを表現した。特設サイトでは、ラップタイム“1分38秒041”を3DCGで再現し、セナの走りを体感できるコンテンツを公開。また、当時のエンジン音を自分のクルマで楽しむことができるスマートフォン用のアプリも開発、配布した。

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