香港発★ 「イメージ」で市場開拓、アジア最大級のライセンシングショー

海外市場の開拓を狙う企業の販売戦略は、「キャラクターからイメージへ」―。
香港中心部にある香港コンベンション&エキシビションセンターで1月6~8日に開催されたアジア最大級のコンテンツ・キャラクター・ブランドの商談会「香港国際ライセンシングショー」の出展企業の多くに、こういった取り組みの変化がみられた。アジアの経済情報を発信するNNAが伝えた。
同イベントには19カ国・地域から約230社が参加した。

今回で3回目の出展となるサッカーのイングランド・プレミアリーグのリバプールFCは、アジアで高まるサッカー人気を背景に、さらなる市場拡大を狙っている。同社は現在、主にeコマースを使い、アジア地域でユニホームやシューズ、トロフィーなどの関連グッズを販売。これまではウェブサイトも英語のみの対応だったが、数年前に本土で中国語のオフィシャルサイトを立ち上げたところ、売り上げが前年の2倍に伸びたという。現在ではタイやインドネシアでもSNSやフェイスブックによる販売促進を積極化している。同社のマイク・コックス商品化計画ディレクターは「アジア人は少なからず欧州に興味を持っている。有名なサッカーチームというだけで、立派なブランドになる」と自信をのぞかせる。

ビンセント・バン・ゴッホなど欧州の著名芸術家の作品を扱う香港企業・朗智(品碑・LONG WISE)の担当者は「香港や中国本土では、以前に比べて芸術に関心を示す人が増えた」と語る。2年前に香港で開催したゴッホの複製画の無料イベントでは来場者が60万人だったのに対し、昨年7月のイベントでは本土からの来客も含めて約200万人が訪れたという。同イベントでの海外関連グッズの売上総額は600万HKドル(約8074万円)以上に上った。香港では近年、絵画教室に通う子どもの数も増えているという。

特定のキャラクターを保有していなくとも、「芸術」や「サッカー」などの「イメージ」を商品に、香港や本土市場をはじめとするアジア市場開拓の動きが目立っている。

日本は「カワイイ」イメージで

今回が2回目の出展となるスタジオフェイクは、2009年に制作したキャラクター「Sebatan(セバタン)」の海外発信を狙う。関東地方の情報番組で3年間マスコットとして採用され、アニメ化もされた。このため関東圏では知名度もあり、関連商品の売り上げも上々だが、日本市場の規模の限界を踏まえ海外展開を模索している。同社によれば、「アジア市場の強みは、価値観や感覚が日本人と近いこと。日本人が『カワイイ』と思う感覚を好意的に受け止めてくれる」という。まずは香港や中国本土、台湾など中華圏での知名度アップを狙う。

また、日本の女子高生をテーマにした衣類や小物を取り扱う響は、今回が初めての出展。日本のアイドルブーム到来を受けて3年前に始めた制服風の衣類の売り上げは、右肩上がりで推移ししている。現在は日本でしか販売していないが、アジア市場での拡販を目指す計画だ。

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