JAXA産業連携シンポジウム2014

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月27日、「JAXA産業連携シンポジウム2014 Explore to Realize ~宇宙なら、できる。~」を東京・新宿区のHAL東京コクーンタワーで開いた。講演やセッションを通じ社会課題解決に向けた衛星データのビジネス利用を2部構成で探った。

第1部では、京都造形芸術大の竹村真一教授のキーノートアドレス「地球的課題に対して宇宙・衛星は何ができるか」や、セッションI「衛星データを利用したビジネスと社会課題解決への可能性」などが行われた。

第2部では初めに、「衛星データを活用したビジネスアイデア」募集から選出された、「キャラクターゲームで農業就業減少問題を解決」「地球観測衛星を用いた太陽光発電システム促進サービスの提案」「宇宙インフラを使って交通事故を減らす」の三つのプレゼンテーションが行われた。

続いて、セッションII「衛星データをどのような新たなビジネスで利用できるか」では、子ども対象のワークショップなどに取り組むCANVASの石戸奈々子理事長、三菱電機の蒲地安則宇宙システム事業部長、慶応義塾大大学院の神武直彦准教授、同夏野剛特別招聘教授、JAXA産業連携センター企画グループの佐藤伸子副グループ長が登壇。進行はジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏が務めた。衛星データ利活用の現状や課題を交え、宇宙開発のための官民連携の必要性、アジア地域へのデータ提供の有用性、企業による利活用拡充のためのデータ開示方法などについて意見交換を行った。最後に、津田氏は「JAXAもわれわれも、どういうデータをどう利活用してよいかまだ分からないが、実例は出始めている。今は、宇宙開発をイノベーションや社会の課題解決につなげるアイデアの種を育てる時期だ。20年後、30年後につなげていきたい」と締めくくった。

JAXAのシンポジウムでは初めての試みとして、セッションIIの模様がニコニコ動画で配信され、セッション中にツイッターのつぶやきがスクリーンに映し出された。

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