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映像制作における温室効果ガス削減、プロセス効率化の実現に向けた共同プロジェクト「メタバース プロダクション」が発足

2021/12/07

    電通クリエーティブXは、東北新社ヒビノとともに、テクノロジーを活用し、映像制作ワークフローにおける温室効果ガス削減とプロセス効率化を目指す共同プロジェクト「メタバース プロダクション」を発足させた。

    「メタバース プロダクション」では、インカメラVFXを用いたバーチャルプロダクション技術※を駆使することで、東北新社と電通クリエーティブX における従来型の映像制作ワークフローと比較し「スタジオ撮影時の廃棄資材を最大 90%削減」「ロケーション撮影時の参加人員を最大 90%削減」などを目指す“PX サービス”を2022 年から提供していく。
    (PXはProduction Transformationの略で、映像制作トランスフォーメーションを意味する造語)

    ※インカメラVFXを用いたバーチャルプロダクション技術:
    LEDディスプレイ・システム、カメラトラッキング、リアルタイムレンダリングを組み合わせた撮影技法。高精細LEDディスプレイにCGで制作した情景(仮想世界)を映し、仮想世界と同期させたカメラで被写体と一緒に撮ることで、バーチャル空間の撮影をリアルタイムに実現可能。

     

    インカメラVFX撮影イメージ
    インカメラVFX撮影イメージ
    Virtual House StudioのテンプレートCGイメージ
    Virtual House StudioのテンプレートCGイメージ

    ■「メタバース プロダクション」が開発予定のPX商材例とポイント
    ① 「Owned Virtual Set」「Owned Virtual Location」:

    要望に応じオーダーメイドでCG美術セットやCGロケーションを制作し、繰り返し使用できる広告主所有のバーチャル素材(仮想世界)とすることで、廃棄物量やスタッフ工数削減が可能となる。

    ②「実写ロケーション VFX」:
    実写背景をあらかじめ素材として別撮りしておくことでロケーション撮影参加人員を最少化。また、出演者撮影はスタジオで背景素材を大型LEDに映写して実施することで、従来のロケーション撮影における時間、空間から解放された、あらゆる時間帯や場所、天候での撮影が可能となる。

    ③「Virtual House Studio」:
    あらかじめ用意されたテンプレート CG素材から美術セットを選択し、若干のカスタマイズをして利用することで、映像制作における徹底的な効率化と高品質を両立するプリフィクス制作が可能となる。

    「メタバース プロダクション」による映像制作の核となる「CG制作」は東北新社グループのオムニバス・ジャパンを中心として、「インカメラVFX撮影システム」「高精細大型LEDパネル」はヒビノの協力を得て実施する。

    今後、リーズナブルな予算での映像制作からハイエンド案件まで、さまざまなニーズに対応する“PXサービス”の開発・提供に注力し、将来のスタンダードになることを目指す。

    ■本件に関する電通クリエーティブXのリリースはこちら