US発★ スーパーボウル注目のCM

米FOXテレビが2月2日に放送したNFL(全米プロフットボール)の王座決定戦、第48回「スーパーボウル」の平均視聴者数は、2012年の1億1130万人を抜き、米テレビ史上最高の1億1150万人を記録した。昨年は1億840万人だった。
今年は、シアトル・シーホークスがデンバー・ブロンコスに43-8と圧勝したが、アドエージ誌によれば、視聴者数は一方的な試合展開に影響されることはなかった。22-0で突入したペプシ提供のハーフタイムショーは、歌手ブルーノ・マーズとロックバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズが出演し、オンエア中最高の1億1530万人が視聴。またFOXテレビによると、同大会関連のツイートは2530万件に上った。

毎年傑作がそろうスーパーボウルのCMから、アドエージ誌の姉妹ブランド「Creativity.com」が今年の注目作をピックアップしている。
Creativity's Top 5: The Super Bowl Edition→ http://bit.ly/1f98RaG

その中から4作品を紹介する。

バドワイザー「Puppy Love」
http://bit.ly/1a1oDo6

オンライン上で圧倒的な視聴回数を記録して1位となったのは、子犬と馬の絆を描いたバドワイザーの「Puppy Love」(子犬の友情)。
オリジナル動画とコピー動画を合わせた動画視聴回数を表す「トゥルーリーチ」を比較した広告調査会社ビジブルメジャーズのランキングでは、2位の約2倍の4324万回で圧倒的な1位となった。ブリーダーの下に生まれた子犬は、近くの牧場に住む、バドワイザーのマスコットであるクライズデール種の馬たちと大の仲良し。嵐の日でも小屋を脱け出し会いに行く。いよいよ飼い主にもらわれていこうという中、子犬が乗った車の後を馬たちが追い掛け、子犬を連れ戻すというストーリー。昨年には馬とトレーナーの「兄弟愛」を描いたスーパーボウルCMがヒットし、今年も注目されていた。前作同様“ほろりとさせる”ストーリーに加え、今年は子犬を主人公にしたことで世界中にシェアされる人気となり、2月3日時点でツイッターでは7万1000回のツイート、フェイスブックでは134万4000回のシェアを記録。独特の外見のクライズデール種が登場するバドワイザーの一連のCMにビールはほとんど登場しないが、アメリカの原風景を思わせる設定と、米国的価値の一つとされる熱い絆を描き、“バドワイザー=ナショナルブランド”を巧みにアピールしている。

チェリオス「Gracie」
http://bit.ly/1nhayX0

同じくエモーショナルに訴えたのはゼネラルミルズの人気シリアル、チェリオスのCM「Gracie」(グレーシー)。
白人の母親の横で黒人の父親が、テーブルにチェリオスを並べて自分たち家族に例えながら、娘グレーシーに弟が生まれることを告げる。するとグレーシーはチェリオスを1個足して「犬も飼ってね」とねだる。異人種の夫婦と娘の温かい「アメリカンファミリー」が描かれた。

ホンダ「#hugfest」
http://bit.ly/1iq0yrA

ホンダは「#hugfest」(ハグフェスト)で俳優ブルース・ウィリスを起用。
ウィリスがスーパーボウルの視聴者に向かって「一緒に試合を見ているあなたの大事な人たちとハグしよう」と静かに語る。カメラが引くと、ウィリスにはコメディー俳優のフレッド・アーミセンがしがみついている。ウィリスはさらに「ハグの相手は衝突試験用の人形ではない、生身の人間だ」と語る。派手さが目につくスーパーボウルCMの中で、控えめなトーンがかえって際立ち、米道路安全保険協会から1位に評価された同社製自動車の安全性を巧みにアピールした。

ラジオシャック「The Phone Call」
http://bit.ly/1aUGwFO

家電販売チェーン大手ラジオシャックの「The Phone Call」(1本の電話)はコミカル路線。
ある店舗に「1980年代」から電話が入る。すると、テレビドラマ「アルフ」の宇宙人や元女子体操選手メアリー・ルー・レットン、「白バイ野郎ジョン&パンチ」のエリック・エストラーダ、プロレスラーのハルク・ホーガン、ヘビーメタルバンドのトゥイステッド・シスターといった80年代の象徴が繰り出し、店内の品物を一気に持ち去る。空になった店舗はIT製品中心の売り場に改装。新たなマーケティング方針とイメージチェンジを訴求した。

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