セカイメガネ #14

WeChatが僕をソーシャルに変えた!

  • Timdoherty
    Tim Doherty
    ティム・ドハティー
    アイソバー中国 クリエーティブ・パートナー

キャリアのほとんどをデジタルクリエーティブの部署で過ごしてきたにもかかわらず、本当のところ僕はソーシャルメディアを楽しめない。他人にはちょっと告白しづらい秘密だ。僕が若かった頃には、心の奥にあることや日々の出来事を記録しておきたいと思ったら、みんな日記に書いた。日記には鍵だってかけられたし、どこかに隠しておくこともできた。今はどんな世代でもプライベートな思いをツイートし、ソーシャルメディアに投稿して誰もが見られるようにする。「いいね!」をクリックしてもらいたいのだ。僕にはそれがとても奇妙に見えた。

でも、僕がそう思っていたのも、WeChat(ウィーチャット。中国語で微信)に出合うまでのことだった。モバイル用の、とても素晴らしい無料ソフトウエアだ。近頃では中国の誰もが使っているように見える。上海で人に会えば気付くだろう。電話番号は誰ももう尋ねない。「WeChatを使ってる?」と聞かれるのだ。

なにがそんなにいいのだろう? WeChatはそもそもモバイルで使いこなすように設計されている。だからモバイルで使いやすいのは当たり前だ。これ一つで、実にいろいろなことができる。スイス・アーミー・ナイフのソーシャルメディア版のような存在だ。

たいがいの人たちはインターネットで文章や音のメッセージを送ることに使う。写真をアップロードして、今日のベストショットを仲間と楽々共有できる。あなたの投稿を見たり読んだり、コメントできるのはあなたがWeChatでつながっている人たちだけだ。あなたの承認なしには、誰もあなたを「フォロー」できない。ここでの体験はとても親密なものになる。

WeChatには、素晴らしいQRコードリーダーも付いている。モバイルをシェークして今おしゃべりできる人が近くにいるかどうか分かる機能、オンラインショップの支払いができる機能もある。WeChatは広告を厳しく制限してきた。アプリには広告が存在しないから、広告主はアプリ上ではユーザーに接触できない。

中国で生まれ、グローバルで成功した初めてのアプリがWeChatだ。既に驚くべき数の中国人が使っている。中国以外に暮らす人たちもWeChatに追い付こうとし始めた。親密で、迅速で、とっても使いやすいこのアプリが、僕をついにデジタル・ソーシャル・ネットワークの仲間に入れてしまった!(監修:電通イージス・ネットワーク事業局)

プロフィール

  • Timdoherty
    Tim Doherty
    ティム・ドハティー
    アイソバー中国 クリエーティブ・パートナー

    コロンビア大卒業。2008年夏、アイソバー中国に入社。クリエーティブディレクターとして上海クリエーティブチームをけん引する。上海では、飲料、医薬部外品、スポーツ用品などのグローバルブランドを担当。アイソバーでの活躍以前は、ニューヨークで米国大手広告会社に在籍。コンピューターブランド、飲料、米国オンラインブローカー、他多数のクライアントを担当、多数の広告賞を受賞している。

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