フィリピン発★ ネット需要拡大、スマホ普及進む

フィリピン国家統計調整局(NSCB)はこのほど、同国の情報通信技術(ICT)が途上国の平均を下回るなど、東南アジアの中でも後れを取っていると報告した。ただ、携帯電話の保有台数は「1人1台の時代」に達しており、ツイッターの利用率は世界で8番目の水準を記録。不便なICT環境の中でも、国民は通信やインターネットサービスを着実に活用している現状が浮かび上がった。アジアの経済情報を配信するNNAが伝えている。

NSCBのアルベルト局長は、国際電気通信連合(ITU)が公表したICT開発指数(10点満点)を引用し、「フィリピンは2012年時点で、157カ国・地域中98位だった」と報告。東南アジア10カ国の中では7位にとどまっていると指摘した。ITUによると、フィリピンの12年時点のICT開発指数は前年比0.2ポイント増の3.34点で、途上国の平均3.44点を下回った。同局長は、外国人来訪者が同国のWi-Fi接続環境の悪さなどに不満を漏らしていることも理解しているとし、「改善すべき分野はこうした不満や統計の中で明白になっている」と指摘した。

こうした「遅れた環境」にもかかわらず、国民のICT利用は急速に広がっている。NSCBによると、フェイスブックの利用率は11年時点でネットユーザーの9割を超えたと説明。ツイッターの利用率も16.1%と世界8位だ。これは、無線ブロードバンドを通じて携帯電話やタブレット端末からネットを利用する人が多いことが背景にある。

 

12年の携帯電話保有台数は人口100人当たり106台に到達し、スマートフォン市場も拡大を続けている。調査会社Gfkアジアによると、昨年1~9月の売上高は前年同期比39%増の12億4000万ドルを記録。台数ベースでは同42%増の510万台に達した。

 

 

課題となっている固定ブロードバンド回線だが、加入者は徐々に増えつつある。国内キャリアのブロードバンド事業は高い伸びを示している。ネット環境整備の広がりとともに、需要も確実に拡大しているようだ。

 

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