デジタルときどきグローバル #13

近くて遠いロシアで見た夢のお話。

  • Yasuharusasaki2013s
    佐々木 康晴
    株式会社電通 第4CRプランニング局 局長/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/デジタル・クリエーティブ・センター長

こないだ、生まれて初めて、ロシアに行ってまいりました。近くなのに、というかお隣なのに、なかなか行くチャンスが少ない国かもしれません。成田から10時間でドモジェドヴォ空港に降り立ち、空港から大渋滞を抜けてモスクワ市街になんとかたどり着くと、そこはロシア語だけの世界。お店の看板も、駅の表示も、英語の表記はほぼ無くて、すごい異国感です。

デジタルツールが普及して、情報がいくらでも手に入る今、ちょっとした英語さえ使えれば、世界どこに行ってもなんとかなるかなと思っていたのですが、久しぶりのこの、道に迷ったらどうしよう的ワクドキ感。旅の楽しさってこれだよなあ、なんて思いながら、やたらと地底深くにある、どっちが上りか下りかもよく分からない地下鉄に、勘だけで飛び乗ったりしていました。まあでも、日本も、外国の方から見れば、日本語だらけで英語があまり併用されていないから、不便なはずですよね。

ワークショップ終了後に、みんなで記念写真。
また来ることができたなら、彼らと飲みに行ってみたい。


おっと、別にモスクワには遊びに来たわけじゃないんです。今回は、弊社のロシア拠点を訪問して、そこで、デジタル・クリエーティブのレクチャーをするのが目的です。金曜、そして土曜日に、若手社員のみなさんに集まってもらって、朝から夕方まで授業とワークショップをするのであります。

ロシアのデジタル化は普通に進んでいて、8000万人くらいがネットにつながっています。都市部の比率では7割くらいがデジタルな人たち。スマホの普及率は4割で、日本よりも高いかもです。英語が使える人は少ないので、やや年上のビジネスユーザーは英語ベースのFacebookを使っていて、若者たちはvk.comなどのローカルのSNSを主に使っているようです。ちょっと前の日本みたいですね。デジタル新領域の広告は、まだそれほど、という印象ではあるのですが、最近、広告賞の審査をしていると、この迷惑駐車防止の事例保険会社の事例など、ちらほらロシアのキャンペーンが応募されるようになってきている気がします。

さて、研修をしてみると、ロシアのみなさんの第一印象は、おとなしくて、まじめです。ニューヨーカーと真逆です。積極性はひかえめですが、熱心に学んでくれて、とてもよいワークショップができたかなと思っています。みんなありがとう、スパシーバ! これをきっかけに、近いうちに一緒に何か仕事ができたらいいなあ。

夜は、グルジア料理とか、ウズベキスタン料理とか、トルクメニスタン料理などをいただきました。アジアとか、トルコとか、いろんなカルチャーが複雑に交じり合っているなあと感じるメニュー。おもしろおいしい。仕事もこうやって、いろんなカルチャーを気軽に混ぜあわせていけたら、おもしろたのしくなるのではないかと夢想しつつ、デジタルな仕事なら意外と簡単にミックスできるんじゃないかとも夢見つつ、グルジアワインと時差ボケで、レストランに居ながらにして本当に夢の世界に入っていくのでありました。

なんだかとても活気があるモスクワの街。
走っているクルマもほとんどがドイツ車、日本車などの外車ばかりでした。

プロフィール

  • Yasuharusasaki2013s
    佐々木 康晴
    株式会社電通 第4CRプランニング局 局長/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/デジタル・クリエーティブ・センター長

    1995年入社。コピーライター、インタラクティブ・ディレクターなどを経験した後、2011年からニューヨークに出向。帰任した現在もCDCとDentsu Aegis NetworkのExecutive Creative Directorを兼任し、グローバルとデジタルの間で、日々面白いものをつくろうともがいている。カンヌ金賞やCLIOグランプリ、D&ADなどの広告賞を数々受賞し、審査員経験も多い。2011年クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト。

バックナンバー

関連記事

続きを見る
ページ先頭へ