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今、コンテンツビジネスが面白い!No.4

2020/03/10

漢検×ゆるスポーツ 漢字と遊ぶ「漢検ボール」とは?

電通のコンテンツビジネスを手掛ける社員の取り組みを紹介する本連載。第4回は、世界ゆるスポーツ協会の代表理事を務める澤田智洋氏が、日本漢字能力検定協会(以下、漢検)と共同開発した「漢検ボール」を紹介します。

楽しみながら漢字学習ができるチームスポーツ

「ゆるスポーツ」とは、年齢や性別、運動神経、障がいの有無に関わらず、誰もが楽しめる競技のこと。世界ゆるスポーツ協会は、「スポーツ弱者を世界からなくすこと」を目的としており、2015年の発足以来、80種類以上の個性豊かな新しいスポーツを生み出しています。

今回紹介する「漢検ボール」は2020年2月に誕生した、最新のゆるスポーツ。漢検から「多くの人に漢字に親しんでもらえる施策を提案してほしい」とお声掛けいただき、漢字と戯れるスポーツ「漢検ボール」を共同開発しました。記憶の定着効果が期待できる「音読」に注目した、ボールを使って楽しみながら漢字学習ができるチームスポーツです。

漢検ボールイメージ

まずは簡単にルール説明。コートに向かい合わせになり、フィールドプレーヤー6人対6人で戦います。フィールドプレーヤー以外に審判が1人必要です。出題される漢字を読みながらボールを前線へと運び、ゴールを目指します。

1. チームメンバーは、プレーヤー5人+パネラー1人の計6人です
2. パネラーは「漢字パネル」(基本 A3 サイズ)を持ちます
3. ボールを持っているプレーヤーは味方の「漢字パネル」の漢字を読みながら前進します
※ 漢字の読み仮名の数だけ前進できます(例えば出題が「開拓」なら、「カイタク」と4歩進めます
4. 一つの漢字を読み終えたら味方にボールをパスします
※ ラグビーのようにボールを持っているプレーヤーよりも後ろにしかパスできません
5. パスが次のプレーヤーに渡るタイミングで、パネラーはパネルをめくります
6. パスをつなぎながら、ゴールラインを越えたら、1点獲得となります
7. 漢字の読み方が分からない場合は、後方の味方にパスをすることができます
8. ただし、3 秒以上ボールを保有すると「未漢字」というファウルで相手ボールになります
※漢字を読み間違えた場合にも相手ボールになります
9. プレーするメンバーに応じて「 漢字レベル(級)」を選んでプレーできます

フィールドで汗をかきながら、共創した漢検スポーツ

漢字を用いた今までにないスポーツを開発するために、まずは世界ゆるスポーツ協会でベースとなるルールをつくりました。その上で、漢検、電通、世界ゆるスポーツ協会の開発メンバーと大学生を交え体験会を行いました。集合場所は会議室ではなくフットサルコート。いつもはスーツ姿で打ち合わせに臨むメンバーも今日だけはラフなウエアを着て、「ここにいる全員で新しいスポーツを完成させよう」という意気込みで取り組みました。

スポーツが得意な人や苦手な人、漢字が得意な人や苦手な人。多様なバックグラウンドを持つ人が集まり、ここにいる全員が楽しめるスポーツとは何か?仮説と検証を繰り返しながらできたのが「漢検ボール」です。

その後、いくつかの学校でも体験会を実施し、試行錯誤しながら漢検ボールをつくりあげました。

実際に「漢検ボール」を体験した中学生からは、
「楽しかった。新しいというか、難しいけど面白い」
「漢字はあまり得意ではないけど、スポーツを交えたら体も動かせるので、とても楽しかった」
など、好意的な感想を頂いています。また、今後新たな「要望」が出てくることも予想されるので、ルールは進化させ続ける予定です。

「漢検ボール」は、学校の授業の教材としてはもちろん、例えば企業のチームビルディングや、認知症予防スポーツとしても応用できるのではないかと考えています。想像を超える発展を遂げるのも、新しいスポーツをつくる喜びの一つです。

今回は一例として「漢検ボール」を紹介しましたが、世界ゆるスポーツ協会では他にも多くのスポーツを生み出しています。

ゆるスポーツで最も大切なことは、参加する方に楽しんでもらうこと。もちろん自社商品の認知拡大やイメージアップにつながることも目的ではあるのですが、何よりも自社で開発したスポーツで喜んでくれている人を目の前で見られることが一番の醍醐味です。興味を持った方はぜひ、ご連絡ください。

漢検ボール:https://www.kanken.or.jp/kanken/kankenball/

世界ゆるスポーツ協会:https://yurusports.com/