「ツーリズムEXPOジャパン2014」
世界最大級の“旅の祭典”初開催
15万8000人が来場
2014/09/30
日本観光振興協会(日観振)と日本旅行業協会(JATA)は9月25~28日、世界最大級の“旅の祭典”第1回「ツーリズムEXPOジャパン2014」(特別協賛=ジェーシービー・インターナショナル)を江東区の東京ビッグサイトで開催した。
これまで日観振主催だった国内観光博覧会「旅フェア日本」と、JATA主催の国際観光博覧会「JATA旅博」を統合したイベントで、「新しい旅が始まる。」をキャッチフレーズに、全国47都道府県や世界150以上の国と地域から1100を超える団体・企業が出展した。
年間の訪日客数1000万人超えや、海外旅行自由化50周年、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定などで業界の機運が高まっていることから、国内・海外・訪日旅行の三位一体で観光立国日本を打ち出す目的を持つ。
26日の開会式に臨席した秋篠宮さまは、俳人・松尾芭蕉の句を例に「人は旅をすることで、新たな知識や視点を持てる。EXPOをきっかけに、諸外国との関係や人々との絆が拡大することを祈念する」と語られた。JATAの田川博己会長は「ツーリズムの幅広い活動の可能性を感じてもらえるイベントになったと自負している。五感をフルに使って楽しい体験をしてほしい」とあいさつ。ステージでは関係者によりテープカットが行われた。
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展示会場では国内外の団体・企業がブースを出展し、さまざまな旅の情報や文化を発信した他、日本や世界各地の料理が楽しめるグルメゾーンの設置、国際色豊かなステージイベントが行われるなど会期中約15万8000人の来場者でにぎわった。また、最新の旅行市場について討議する「国際観光フォーラム」や国内外のサプライヤーと旅行会社による「商談会」などB to Bプログラムも実施された。
イタリアブースでは、ミラノ万博公社Expo2015とJATAの間で「相互協力協定」が締結された。両者が協力し、広報展開や万博付きイタリアツアーの販促を行う。「2015年 ミラノ国際博覧会」(ミラノ万博、2015年5月1日~10月31日)は「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに、約140の国と国際機関がパビリオンを展開し、会期中2000万人の入場者を見込んでいる。日本館は「Harmonious Diversity -共存する多様性-」をテーマに、参加国中で最大規模の約4170平方メートルの面積で出展。世界の食料問題を緩和・解決する上で日本の可能性を示し、日本食にまつわるさまざまな文化を紹介する。
会期初日の25日、前夜祭「ジャパンナイト」が上野の東京国立博物館で開かれ、国内外の参加者が招待された。日本のおもてなしや「和の世界」を体験してもらおうと、伝統的な祭りの披露や書画パフォーマンス、鏡開きなどが行われた他、女性選手による空手の披露、ライブなどが繰り広げられ大盛況だった。
イベントサイト:
http://t-expo.jp/index.html