人もペットもうれしい社会を。 #18

京都市が今、ペットに対して取り組んでいること。

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    奈木 れい
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター

先日、Design with Pet Projectの実際の場にゲストスピーカーの方をお招きし、お話を伺う機会がありました。どなたをお招きしたかというと、それは「京都市」の方でした(詳細にいえば、「京都市保健医療課動物愛護担当」の方でした)。

なぜ京都市の方をお招きしたのか?想像がつかない方も多いかもしれません。京都といえば、観光の名所として非常に有名ですよね。皆さんも一度は訪れたことがある都市かもしれません。かくいう私も、京都とペットがどのようにつながっているのか、最初はなかなかイメージがもてず、どのような取り組みをされているのか非常に強い興味を持ちました。

例えば、京都は日本全国でもペットの飼育率が高い、ペットフレンドリーな県であるなど、想像を膨らませてもみましたが、ペットの飼育率だけでいえば、調べてみても、これといって格段に京都の順位が高いわけでもなさそうです。

また、ペットフレンドリーな県という意味でいえば、私たち人間にとっての観光地のイメージ以上に、ペットと一緒に行く場所であるイメージは大きくはありませんでした。

では、“京都”と“ペット”は、どのようにつながっていて、具体的に何をしているのでしょうか。

実は京都市では動物愛護に対する取り組みにかなり力を入れているのです。私も今回初めて知ったのですが、今年の4月に府市共同で「京都動物愛護センター(仮称)“愛称:動物愛ランド・京都”」を設置することが決まっています。

このセンターでは、基本コンセプトとして

・動物を通じて命の大切さを感じる場

・人と動物の正しい関わり方を学ぶ場

・人づくり、環境づくりを通じて、人と動物の共生を推進する場

ということを大切にし、夜間の緊急動物病院機能、トリミングルーム、ドッグランの設置を通して京都の動物愛護の拠点施設となっていく予定のようです。併せて「京都市動物愛護憲章」を京都市民の方から募集して、昨年12月に策定しています。

そもそも京都市がなぜ、このような取り組みを始められたのかに興味を持ち、最初にお話を伺う機会があったのですが、中でも最も印象的だったのは、

“様々な文化遺産を持つ町である京都。しかし、多くの場所はペットと一緒に入ることができません。それはとてももったいないことで、飼い主さんのモラルが向上していき、将来、世界の街のように、ペットと一緒に色々な場所に行けるようになっていけば、すてきだと思っています。”という言葉でした。

人とペットの共生社会の実現をさせたい、という思いのもとDesign with Pet Projectは活動をしていますが、同じ思いを持って活動されている様々な団体の方々とこうしてつながることで、同じ思いを持ちながらも異なる視点で活動を推進する重要性を実感する機会となったのは言うまでもありません。

世界を見れば、日本とは異なる形での共生生活が実現している事例はたくさん存在しています。環境が同じではないという背景はありますが、そういった成功事例を参考にしながら、またこういった異なる団体の活動と連携し、人とペットの共生社会の実現を目指していきたいと思います。

京都動物愛護センターは4月のオープンを予定しているそうなので、機会がありましたら、ぜひ一度京都市の取り組みに触れてみてください!

 

Kyoto-ani-love supporters club 

HP http://kyoto-ani-love.com/

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京都動物愛護センター(仮称)マスコットキャラクター(左)京(きょう)ちゃんと(右)都(みやこ)ちゃん

プロフィール

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    奈木 れい
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター

    2011年電通入社。ペット産業の創造を目的としたプロジェクト「Think Pet Project」のメンバーとして活動中。また、「若者研究部(電通ワカモン)」の研究員として、学生との関係性づくりや開発を推進。プロジェクトマネジメントから、コンセプト・戦略立案、商品開発やスペース開発、そして新規事業開発など、多様な領域での作業に携わる。共書に「若者離れ」(エムディエヌコーポレーション・2016年)。

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