子どもたちに
ゴールボールの楽しさを伝えたい!
2015/06/22
日本障がい者スポーツ協会(JPSA)は6月18日、東京・足立区の小学校2校で、パラリンピック競技の一つ「ゴールボール」の体験会を開催した。
協会では、児童に障がい者スポーツの魅力を体感してもらい、心のバリアフリーを促進するため「ジャパンパラ応援プロジェクト 障がい者アスリート交流キャラバン」を展開中で、今回はその第2弾だ。5月に千葉市で行われた「2015 ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会」(関連記事:http://dentsu-ho.com/articles/2570)の一環でも地元の小学生対象に同競技の体験会が開かれた。今回は、7月31日~8月2日に足立区総合スポーツセンターで4カ国による国際交流試合「2015 ジャパンパラ ゴールボール競技大会」が行われることから、区内の小学校でのイベントとなった。
ゴールボールは、視覚障害の選手による対戦型のスポーツで1チーム3人で構成される。
鈴の入ったボールを使用し、投球による攻撃と鈴の音を頼りにした守備を交互に繰り返し得点を競う。公平性を保つために選手はアイシェード(目隠し)を装着してプレーする。1976年トロント大会からパラリンピック正式競技になった。日本代表女子は2012年ロンドン大会で、日本パラリンピック史上初となる、団体競技での金メダルを獲得した。現在の世界ランクは、女子が2位、男子が17位。
区立北鹿浜小には、ゴールボール女子日本代表の欠端瑛子、天摩由貴選手らが来校し、5、6年生の児童約100人と競技を楽しんだ。
冒頭、清水雅也校長は「ゴールボールの体験を楽しんで、障がい者スポーツを理解しましょう。そして2020年オリンピック・パラリンピックに主体的に参加したいと思えるようになったらいいですね」と児童に呼び掛けた。
選手によるデモンストレーションでは、その俊敏な動きに児童たちは驚いた様子。その後、日本ゴールボール協会(JGBA)・池田貴理事の指導の下、投球や守備を練習した。ミニゲーム体験では、その楽しさから大きな声援が飛び、先生チーム対選手の試合では応援合戦が繰り広げられた。
児童らは「難しいけど、楽しかった」「障がい者スポーツの応援に行きたい」など感想を述べ、両選手は今後について、11月の国際大会に勝ってパラリンピック・リオ大会への出場権を獲得したいと抱負を語った。
同日には、足立区立西保木間小でも同様のイベントが開催され、5、6年生約100人が体験を楽しんだ。
日本障がい者スポーツ協会サイト:http://www.jsad.or.jp/index.html
日本ゴールボール協会サイト:http://www.jgba.jp/index.html