世界最大級のデジタルマーケティング・カンファレンス「dmexco」に行ってきた(後編)

前回の世界最大級のデジタルマーケティング・カンファレンス「dmexco」を現地視察した、電通 メディア・コンバージェンス推進室の河野哲氏からのリポートに続いて、ブース、カンファレンス、スポンサード、イベント運営への参画など多岐にわたって一際高いプレゼンスを見せた、電通イージス・ネットワーク(DAN)の活動を紹介する。


他の広告会社がエージェンシー・ラウンジに同居する中、DANは今年初めてブースを出展した。CESなどと違い、dmexcoではブースの主たる機能は、商談やネットワーキングの場であること。したがって、大概のブースではスペースの大半が心地よいソファで占められているが、DANは大きなタッチパネルディスプレーを設置。DANの各ブランドの情報がインストールされ、メンバーの誰もが簡単に顧客の興味に合わせてケーパビリティーをプレゼンできた。

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DANのブース
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ブースに設置された巨大なタッチパネル

またブースの両端には、脳波解析技術を駆使した二つの技術が体験できるデモコーナーが用意されれた。一つ目は、意識を集中することでミニチュアのレーシングカーを動かし、レースを競うゲーム。もう一つは、脳波の10段階のリラックス度に合わせて、最適な音楽を提供するもの。電通サイエンスジャムと電通本社CDCが協働開発した脳波解析技術から、アイソバー・ポーランドがインスピレーションを得て開発した。

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意識を集中させるとミニチュアカーが動く
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脳波のリラックス度に合わせて最適が音楽が提供される

ブースの責任者であるDAN ポーランドのズビグニェフ・ナサジェフスキ氏は「これらの技術は必ずしもクライアントにそのまま採用されるわけではないが、興味を持ったクライアントから脳波解析技術を使った課題解決ツールを開発したいなどの相談につながる。クライアントとの会話からビジネスのヒントを引き出すのに有効だ」と説明する。展示はイベント終了後もDANドイツオフィスに移設され、しばらくの間商談のツールとして活用される。

dmexcoの核を成すカンファレンスでは、モバイル、マーケティング、eコマース、戦略やビジネストレンドなど多彩なプログラムが行われ、DANからは5人の幹部がスピーカーとして参加した。女性のリーダーシップをテーマにしたディスカッション「The Women’s Leadership Table」では、EMEAおよび米州CEO の ナイジェル・モリス氏がモデレーターとして登壇。ユニリーバ、フェイスブック、OMDの3人の女性幹部と共に人材、多様性などさまざまな角度から議論を展開した。他に、カラのグローバルプレジデント、ダグ・レイ氏、DANの北・中・東欧のラース・ボー・イェーブセンCEO、DANドイツのゾーヤ・パスカーヤヴィッチCEO、アイソバー英国のチーフ・ストラテジー・オフィサー、パトリシア・マクドナルド氏がパネリストとしてセッションに参加した。

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モデレーターを務めるナイジェル・モリス氏(左)
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ラース・ボー・イエーブセン氏(左)はブランド醸成をテーマにしたセッションに参加

会場の外でも、DANは積極的な取り組みを見せた。ポスタースコープが、地元のOOH会社と協働でdmexcoのニュースを市内各所にライブ配信する「Posterlive」を提供。仕組みはいたってシンプルで編集者が1人、会場内プレスセンターに常駐し、ノートパソコンのあらかじめ設定されたフォーマットに写真と記事や動画を打ち込むだけ。期間中、地下鉄や国鉄などの駅やモール、約130カ所のOOHディスプレーにdmexcoのニュースが配信された。

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期間中市内各所にライブ配信された「Posterlive」
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バックヤードでの操作はシンプル

モリス氏は、DANのdmexcoへの参加について「デジタルエコノミーにおける業界の実践的先駆者であろうとするDANにとって、dmexcoでのプレゼンスは非常に重要です。コンバージェンスとグローバリゼーションの発展は、業界にとって鍵となるテーマ。カンヌライオンズ、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー、そしてdmexcoなどのイベントはひとつに収束しつつあり、そこでは業界の発展が常に試されています」と語る。(下記動画参照)

 

 

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