ウィルチェアーラグビー
トップアスリートと楽しく学んだ日
2016/04/27
日本障がい者スポーツ協会は4月25、26の両日、千葉市の小学校2校で、児童に障がい者スポーツを体験してもらい、心のバリアフリーを促進することを目的に「ウィルチェアー(車椅子)ラグビー」の体験会を開催した。
5月19~22日、千葉ポートアリーナでは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、日本による国際交流試合「2016ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会」が行われることから、同体験会は「ジャパンパラ応援プロジェクト 障がい者アスリート交流キャラバン」と銘打ち実施された。
ジャパンパラ競技大会は、同協会が主催する国内最高の障がい者スポーツ大会で、ウィルチェアーラグビーの他、陸上や水泳、スキー、ゴールボールなどで開催されている。
26日、市立鶴沢小には2016ジャパンパラ日本代表の池崎大輔選手や島川慎一選手、今井友明選手、山口貴久選手らトップアスリートが来校し、5年生児童約60人と交流した。
同競技の日本代表チームは世界ランク3位で、9月に開催されるリオパラリンピックへの出場権を獲得している。
(関連記事:ウィルチェアーラグビー 日本が初優勝!リオの出場権も獲得![2015.11.04])
選手による4対4のミニゲームが始まると、遠慮がちだった児童も両チームに大きな声援を送った。時に激しい衝突(タックル)や転倒に驚いたり、タイヤ交換を物珍しげに見つめたり、競技の魅力に気付いたようだ。車椅子体験では、全員が競技用のウィルチェアーに乗って操作を学んだ。選手から受けるタックル体感では、そこかしこで楽しそうな歓声が上がった。
先生たちがタックルを受ける場面では、その日一番の盛り上がりとなり、児童たちが選手に「本気でぶつかって!」「倒せ!」など元気に声を掛け、実際に先生が転倒すると大喜びしていた。児童たちは、選手を囲んで質問をしたり、ウィルチェアーの特徴を教えてもらったり、積極的に選手と触れ合った。
他競技も含む同キャラバンは、回を重ねるごとに確実に児童とアスリートの距離が近づいているようだ。
最後に選手たちは、リオパラリンピックで金メダルを目指すと決意を述べるとともに、5月の大会への来場と今後の応援を願い体験会を終えた。前日の25日には、市立登戸小でも同様の会が開催された。
日本障がい者スポーツ協会サイト:
http://www.jsad.or.jp/