グローバル化ってなんだろう? #03

「日本の強み」 って?

海外で生活していると、外国人にとっての日本のイメージが自然と耳に入ってきます。
    
・    食べ物(寿司、天ぷら、日本酒)
・    伝統文化(着物、侍、芸者)
・    マンガ、アニメ(「キャプテン翼」や「NARUTO」とか)
・    経済(自動車&製造業、不況、高齢化)
・    日本人の性格(勤勉、真面目、時間に正確)

といったあたりでしょうか。残念ながら「全然伝わってないな」というのが正直な印象です。

今回は最後に挙げた「日本人の性格」について書いてみます。

私自身、留学前は 「日本人の勤勉さや真面目さは世界で通用する」と聞いており、それに期待も抱いていました。
でも、実際に海外の人と一緒にプロジェクトに関わると、「仕事ができる」って思う人は、国籍に関わらずみんな「勤勉」で「真面目」で「時間に正確」です。
そんな人たちにチームの一員として認めてもらうためには、「日本人の性格」は最低条件にしかなりません。
「で、何ができるの?」っていうのが、大事になってきます。

というわけで、学校では「日本人」を意識するというよりは、「自分がこのチームで貢献できることは何か」をいつも考えていました。

では、仕事で通用する「日本の強み」って何でしょうか。

8月の夏休み中、電通ラテンアメリカ(ブラジル・サンパウロ)でのインターンが、それを考えるきっかけになりました。
私にとって初めての海外での仕事でしたが、まず、何かしようと思って打ち合わせに飛び込んでも、みんなが話しているのはポルトガル語です。さっぱりわかりません。
しかも、1カ月しかいない私に、大切なクライアントの 仕事はなかなか任せてもらえません。「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない」というわけです。

そんな中で 思い付いたのが、次の2つをつなげることでした。

1つは、昨年1月に電通グループに加わった「LOV(ラブ)社」。

国内2位のデジタルエージェンシーで、社員は全員ブラジル人です。
手掛けているキャンペーンはどれも面白く、多くのクライアントに知ってもらいたいと 思いました。

LOV社の幹部と私
LOV社の幹部と私

 

もう1つは、ブラジルの「日本人ネットワーク」。

日本で共通の「趣味」や「組織」で人が集まるのと同じで、海外では「日本」という共通点で人が強くつながっています。
やっぱり、海外で日本人に会うと安心しますしね。

また、電通ラテンアメリカは国内30位前後の広告会社のため、現地の人はあまり知りませんが、幸いなことに日本で「Dentsu」はよく知られています。

私が1ヶ月でやったのは、「LOV社をブラジルの日本企業にひたすら紹介する」ということでした。

LOV社も新しいクライアントのために働きたいと思っていたので、この話を持ちかけると喜んで英語で話してくれました。
クライアントの方々にも、興味を持って聞いていただけたと思っています。

やったこと自体はすごく単純ですが、学校ではあえて意識していなかった「日本」が、仕事の場では「自分の強み」になったことが新鮮な驚きでした。

相手にとっての自分の価値を客観的に見つめ直してみることで、 典型的なイメージにとらわれない「日本」の意外な強みが見つかるかもしれません。一人一人の発見を通してはじめて、本当に世界で通じる「日本の強み」が生まれていくのだと思いました。

インターンでお世話になった皆様、ありがとうございました。

オフィスから見えるサンパウロ
オフィスから見えるサンパウロ

プロフィール

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    波部 篤男
    株式会社電通 経営企画局

    2005年入社。7年間営業として、国内・外資系の様々なクライアント業務を担当し、2012年に経営企画局に異動。社の資本政策や投資案件に関わった後、2013年より、社内の「海外留学生派遣制度」でスペインのマドリードにあるIEビジネススクールに留学中。

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