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2017年12月 

「SORATO」は宇宙の旅へ!

2017/02/23

    KDDIは2月21日、東京・江東区の日本科学未来館で、人類初の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦する唯一の日本チーム「HAKUTO」が開発したローバー(月面探査機)の命名式と、プロジェクトの応援楽曲初披露ライブを開催した。

    同レースは、月面に純民間開発のロボット探査機を着陸させ、地球からの遠隔操作で着陸地点から500メートル以上移動。その後、高解像度の動画や静止画データを地球に送信することがミッションで、賞金総額は3000万ドルに上る。

    当初、世界各国から16チームが名乗りをあげていたが、最終的に諸条件をクリアした5チーム(日本、イスラエル、アメリカ、国際連合、インド)で争われる。

    HAKUTOは、日本で初めて、民間による宇宙開発を目指している団体。KDDIは、auのブランドスローガン「あたらしい自由。」とは“困難をいとわず、チャレンジし続けること”と考え、通信技術でHAKUTOをバックアップする。(au×HAKUTO MOON CHALLENGE)

    プロジェクトでは、ローバーの名称を公募。審査を経て、同日の発表を迎えた。

    冒頭、オフィシャルパートナーであるKDDIの山田隆章コミュニケーション本部長が「公募には、約37000通の応募があった。本日、思いのこもった名前が発表できることを楽しみにしている。この名前が、当チャレンジを身近に感じてもらうきっかけになってほしい」とあいさつした。日本科学未来館のシンボル的な展示物「ジオ・コスモス」をバックにローバーが姿を見せると、スノーピーク社製の新ユニホーム姿のHAKUTO・袴田武史代表が、プロジェクトの現状について報告を行った。ローバーを積載するロケットは、チームインダス(インド)と相乗りで打ち上げを行うと説明。今春にはローバーを完成させて最終試験を行い、2017年12月には同国のサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げるなど今後のスケジュールを明かし「HAKUTOとインダスの両チームは中間賞を受賞していることから、優勝できる可能性がある」と自信をのぞかせた。

    プロジェクトのアンバサダーで応援楽曲を手掛けた、人気ロックバンド・サカナクションのメンバーが登場し、ローバーの名前が「SORATO(ソラト)」に決まり、応援楽曲のタイトルも「SORATO」になったと発表された。

    命名コンテストの審査委員のひとりでもあるメンバーの山口一郎さんは、自身の楽曲を自分以外が命名するのは初めてだが、この挑戦に高揚していると話し、選考について「このプロジェクトへの思いが、しっかりと反映される名前を選んだ」と振り返った。また袴田代表も加わってのトークセッションでは、テレビCMの撮影で酒を酌み交わしながら宇宙への夢を語り合ったエピソードを紹介し「日本中がSORATOと叫び熱狂することを期待している。みんなで、この月面ミッションを応援してほしい」とコメントした。

    第2部では、500人の一般招待客を前に、サカナクションのライブが行われ、応援楽曲「SORATO」がフルバージョンで初披露され、会場が一体となってSORATOの旅の安全を祈った。

    プロジェクト公式サイト:https://au-hakuto.jp/

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