復興への思い熱く~
山形での東北六魂祭に26万人
2014/05/26
「東北六魂祭2014山形」(主催=同祭実行委員会)が5月24、25の両日に山形市で開かれた。青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつりの東北6祭りが一堂に会する東北六魂祭は今年4回目。日本海側での開催は初めてで「起」をテーマに掲げた。50を超える企業・団体などの協賛の下、総勢約1220人によるパレードをはじめ、ステージイベント、物産展、音楽ライブ、航空自衛隊ブルーインパルスによるパフォーマンス飛行などを繰り広げ、当初の想定を大幅に超える26万人の来場者でにぎわった。
24日、メーン会場の県民ふれあい広場で行われた開祭式では、実行委員会の青森、秋田、盛岡、山形、仙台、福島の各市長らが登壇。会長を務める山形市の市川昭男市長は「東北全体の復興なしに真の復興はなしえない。今回のテーマ『起』には、東北6市の人々が力を合わせ決起することで初めて新しい東北の形が見えてくるという東北人の意志を込めた。六つの祭りが集結し魂を込めて共演するので、復興に向けまい進する東北の心意気をぜひご覧いだきたい」と述べ、東北の絆を一層強め真の復興を目指していく決意を強調した。開祭式後のステージでは、パレードに参加する6祭りの出演者が踊りなどを披露。
震災からの早期復興を祈る同祭の趣旨に賛同した協賛社のブースでは、各社が商品やサービス、復興支援の取り組みなどをPR。東北6市の観光スポット物産を紹介するコーナーも設けられ、各ブース、コーナーとも行列ができるほどのにぎわいを見せた。
市内中心部で行われた約1キロのパレードでは、各祭の出演者らがすがすがしい笑顔を振りまきながら元気よく熱演。太鼓や笛の音に加え、沿道の来場者の拍手や掛け声が高らかに響き、コースは熱気に包まれた。
今回の六魂祭では、東北復興支援に向け「六魂Fes!」と題した音楽イベントが新たに企画され、24日には石井竜也さんや華原朋美さんら人気アーティストが楽曲を披露。25日にはロックバンドのGLAYが山形市民や出演者ら6000人を招いて「六魂Fes!スペシャルライブ」を催した。また、「山形まるごと食フェスタ」「山形県観光物産市」など地元ならではのイベントも行われ、来場者は市内を回遊しながら山形の魅力を堪能した。