歳時記ロケンロール#13 【寒露】【霜降】

    2013/10/20

    歳時記ロケンロール#13

    【寒露】【霜降】

    イラスト・文=平野恵理子
    寒露10月8日~22日 冷たい露が、深まる秋を感じさせる 霜降10月23日~11月6日 霜が降り始めるころ、もう秋も末  秋は鳥が気になる季節。ツバメなど夏鳥が南方へ帰る一方で、冬鳥、旅鳥が飛来する。夏の間を山で過ごしていた鳥たちも、気温が低くなると里へ下りてくるからにぎやかだ。季語に「色鳥」という言葉もあるほど、きれいな色合いの小鳥が多い秋。橙だいだい色いろのジョウビタキやアトリ、黄色のマヒワに色とりどりのヒレンジャク。秋が深まるほどに木々の葉が落ちて、小鳥の姿がよく見える。近くの山歩きでも、この季節に遠眼鏡は必携だ。かわいいのが好きで、鳥といえば普段は小鳥ばかり見ているけれど、幾年か前の秋の夕方、河原へ散歩に出掛けた時のことが忘れられない。何げなく空を仰ぐと、川上から、鳥が隊列を組んで飛んでくるのだ。もう暗くなりかけていることもあり、鳥はシルエットにしか見えないけれど、どの鳥も一生懸命羽ばたいているのはわかった。ガンカモ科の鳥。どこから飛んできたんだろう。シベリアの方から北の海を越えてきたんだね。身ひとつで、よくもまあ。と思っていると、次にまた上流の空に同じような隊列の鳥が飛んでくる。眺めていると、また次も。もっと遠くの空にはもう一組。川伝いに次々に飛んでくる渡り鳥を夢中で眺めていたら、知らないうちに辺りは真っ暗になっていた。この時から、秋は近所の河原の散歩にも遠眼鏡を持つ。堰の近くには幾種類もの水鳥がいて、その姿をじっと見るのだ。そばの岸には、かわいい小鳥さんもやって来ている。(イラスト・文=平野恵理子)

     

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