東京モーターショー閉幕
「自動運転」に注目集まる
2015/11/11
第44回東京モーターショー(主催=日本自動車工業会)が11月8日、11日間の会期を終えた。
ショーのテーマ「きっと、あなたのココロが走り出す。」(“Your heart will race.”)の下、世界11カ国から計160社が参加し、ワールドプレミア75台、ジャパンプレミア68台を含む417台が展示された。今回のショーでは、2020年の実用化を目標にしている自動運転技術に注目が集まった。主催者事業「スマートモビリティシティ」(SMC)では、特に同技術についての展示やプレゼンテーションが目立ち、メディアでも数多く報道された。
会期終盤の6日には、SMCの国際シンポジウム「自動運転は、クルマを、くらしを、社会をどう変えていくのか」が開かれ、自工会関係者や経済産業省、国土交通省、警察庁などの省庁担当者をはじめ、欧米の交通政策の専門家らが「自動運転」についてさまざまな視点で講演・プレゼンテーション、パネルディスカッションを行った。
冒頭、自工会の池史彦会長は「自動運転技術を通じて、もっと自由な暮らしや社会を手に入れることができると信じている」とあいさつ。自工会として“世界で最も安全、効率的で自由なモビリティ社会の実現を目指す”「自動運転ビジョン」を発表した。
基調講演では、現在のクルマ社会の課題を見据えた挑戦や技術アプローチ、自動運転技術への各社の取り組み、制度・インフラなどについて説明。2020年は東京オリンピック・パラリンピック開催年であり、次世代交通システム・自動走行システムの実用化に向けての動きが加速するとの認識を示し、自工会はその後の展開も含めて精力的に取り組むと表明した。
会期中のモーターショー全体の総入場者数は81万2500人で、前回(2013年)に比べ約90パーセントだった。次回の第45回は、2017年秋に東京ビッグサイトで開催予定だ。
ウェブ電通報では注目の展示車をはじめ、事前告知・記念イベントやSMCなどを取材し記事で紹介した。画面の“Type to Search”で検索してほしい。