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広告業界を描いた話題の映画

「ジャッジ!」初日舞台あいさつ

2014/01/11

    左から、舞台あいさうを行った澤本嘉光氏、鈴木京香さん、妻夫木聡さん、北川景子さん、豊川悦司さん、永井聡氏
     

    映画「ジャッジ!」(配給=松竹)の全国公開に当たり、1月11日、初日舞台あいさつが東京・千代田区の丸の内ピカデリーで行われた。主演の妻夫木聡さんをはじめ、北川景子さん、鈴木京香さん、豊川悦司さんら豪華出演者と共に、永井聡監督と、脚本を担当した澤本嘉光氏が登壇した。

    同映画は、世界一のCMを決めるサンタモニカ国際広告祭が舞台。審査員を“無茶ぶり”された若手広告会社社員が、自社制作のCMを入賞させるというミッションを負い、各国えりすぐりのトップクリエーターらを相手に奮闘する姿を描いた。
    監督の永井氏はCluB_A所属のCMディレクター、脚本の澤本氏は電通のCMプランナーで、共に数々のヒットCMを手掛ける業界屈指のクリエーターだ。澤本氏はカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルなど海外広告祭でも多くの受賞歴を持ち、審査員経験も豊富。日本の広告界を代表する二人がタッグを組み、広告祭の裏側をコミカルに描きながら、愚直なまでに広告を愛する主人公を通して真の正義についても問うている。

    
    映画という長編映像を監督したのは初めてという永井氏は「理想のキャスティングを思い描いていたら、その通り実現してしまった」と驚くと同時に、「“いやだな”と思うほど大きなプレッシャーがかかった」と語った。また、映画に出てくるCMには企業が実名で登場するが、それによって「一般的には共感されにくい広告業界の話にリアリティーが出た」と、承諾してくれた企業に謝意を述べた。
    澤本氏は「CMをつくっている時は見ている人の顔が見えないが、今日は顔がいっぱい見えて怖い」とあいさつし、会場の笑いを誘った。
    主人公のさえない若手クリエーターを演じた妻夫木さんは、これまで自身がCMや映画で演じてきた「“ダメ男っぷり”の集大成」だと語ると、主人公の同僚役で広告祭では主人公の妻に扮した北川さんは「パートナーに選ぶなら、才能より性格」と、フォロー。主題歌とエンディング曲を担当したサカナクションのビデオレターが紹介された後、妻夫木さんは「今年は始まったばかり。一年を笑って始めるのにもってこいの映画だと思う。ダメな男が何かを成し遂げる成長物語でもあるので、“今年はやってやろう!”という気持ちを感じてもらえたらうれしい」と、締めくくった。