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NIPPON在住の、NIPPON通による、NIPPONのこれからのためのキーワード。No.9

言祝ぐ

2015/01/28

2020年に向けて。そしてもっとその先を見据えて。日本はどこを目指すべきでしょうか? どうなると良いでしょうか? 多様性が大事とますます叫ばれそうな予感の今年、まずは多様な意見を聞くことから始めてみたいと思います。
ご登場いただくのは、海外のご出身で、日本にお住まいの15人の方々。日本の外からと中からの両方の視点で、またご活躍のフィールドのプロの視点で、示唆に富んだ多様なキーワードを「書」で表現していただきました。

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『伊勢物語』を翻訳中に出会った「言祝ぐ(ことほぐ)」という言葉は、祝福を述べるという素敵な意味を持っています。私自身、日本の文学や芸術に携わる中で、日本の素晴らしさを「言祝ぎ」、世界に伝える使命を感じてきました。日本には古くから受け継がれてきた独自の文化や精神性があり、それは世界的に見ても稀有で尊いものです。祖国のアイルランド人が自国の文化に強い誇りを持つように、日本人、特に若い人に、日本の文化に自信を持ってもらいたいです。特に、私が愛する古典文学をはじめ、伝統的な古き良き文化の中にこそ、日本の未来を切り開くヒントがたくさん隠されていると思います。日本の皆様へ、「日本を言祝ぐ」という新年のご挨拶の言葉を贈ります。


電通総研 ジャパン・スタディーズ・グループ とは

2020年とその先に向けて、日本の魅力や強みの研究チームを電通総研に設立しました。国内外の様々な領域の方々とのつながり、そして電通の中のすべてのリソースを活かした「ネットワーク型シンクタンク」を目指しています。電通ならではの独自なアプローチ、そして風を読んだその先のカタチを一緒に創っていけるチーム力で、簡単には答えが見い出せない日本の未来づくりに貢献していきたいと考えます。