「アジアサッカーマネジメントセミナー」
第3回も満員御礼!
2015/07/15
電通と国際サッカー連盟(FIFA)マスター運営教育研究機関のCIES(スポーツ研究国際センター)が共同展開する「アジアサッカーマネジメントセミナー」の第3回が7月13日、東京・汐留の電通ホールで開催された。テーマは「激変するアジアサッカー界」。
同セミナーは、アジアにおけるサッカーの活性化を目指し、そのビジネスの発展に寄与することを目的にしている。2014年の5月に第1回、12月に第2回が開かれ、延べ1000人余りが聴講した。
会場には、日本サッカー協会(JFA)やJリーグ、各サッカークラブの関係者、クライアントら約600人が詰め掛け、講師陣の話に聞き入った。
冒頭、電通スポーツ局サッカー事業室の大井義洋部長は、最近のアジアサッカー界の劇的な人気の盛り上がりを解説。今年のトピックとして、FIFA理事選挙でJFAの田嶋幸三副会長が、日本人として歴代4人目の理事に選ばれたことや、中央アジアサッカー連盟(CAFA)設立、EAFF東アジアカップ開催、FIFAワールドカップ2次予選を挙げ、アジアにおけるサッカービジネスのさらなる拡大に言及した。
続いて登壇した、欧州クラブ協会(ECA)Head of Administrationのディエデリック・デワエレ氏は、今では加盟クラブが200を超えるまでに成長した同協会の歴史や、FIFA・欧州サッカー連盟(UEFA)関連の業務内容として、国際試合の日程調整、国際大会で代表チームに参加した選手の故障への補償問題などを紹介した。また、協会の活動がアジアサッカー界に与える影響、ヨーロッパ以外のサッカークラブへのサポートの可能性について話した。
“ベトナムで一番有名な日本人”と紹介された、ベトナム代表監督を務める三浦俊也氏は、セミナーの司会・進行役のフリーアナウンサー・中村義昭さんを相手にトークを展開。ベトナムのみならず、アジアでのサッカー人気の高さを紹介しながら、外国人監督ならではの苦労や喜びを語った。三浦氏は、2014年にベトナム代表監督に就任後、AFFスズキカップでベスト4、ASEANの11カ国が参加した東南アジア競技大会(SEA Games 2015)で銅メダルを獲得するなど実績を残している。今後の目標として、ベトナムをASEANの中でナンバーワンにして、いずれ中東を上回る代表チームにしたいと抱負を述べた。
田嶋副会長は「FIFA理事として世界のサッカーを見つめなおす」のテーマで講演。同氏は5月に実施されたFIFA理事選挙で、多数の票を獲得して理事に選ばれたことについて「日本がずっとサッカーに真面目に取り組んできたことや、代表チーム、クラブチームともに昔と比較にならないくらいレベルアップをしている事実を世界が評価している証だ」と語った。そして理事としての3つの公約「アジア、世界のサッカーのレベルアップ」「AFC(アジアサッカー連盟)のマネジメント、ガバナンスの確保」「サッカーを安心、安全に楽しめる環境の確保」を掲げた。