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「よりよく生きる」プランニングNo.7

「どうせなら消費」D子と「見極め消費」M夫のお買いもの

2013/09/13

嗜好品でもなく、必需品でもない、ウェルネス的な商品。欲求・思惑・理性・知識などが絡み合う、買われ方のお話、第2弾です。

前回の告知どおり、30種類ある購買パターンの解説が今回からのテーマですが、少し趣向を変えて、妄想形式(?)で調査結果をご紹介したいと思います。今回は初回なので、最もポピュラーといえる「どうせなら消費」(全体1位・女性1位)と「見極め消費」(全体2位・男性1位)を取り上げますが、それぞれがどのような買われ方で、どういう人たちがなぜそうしているのか、以下の寸劇をご覧ください。

D子さん(42歳・どうせなら消費タイプ)は埼玉県に住む専業主婦。中学3年生の男の子と小学6年生の女の子のお母さんです。今日は日曜日。夫のM夫さん(40歳会社員・見極め消費タイプ)に車を運転してもらい、大型スーパーに買い物に来ました。

《スーパーに立ち並ぶ陳列棚を見まわりながら》

D子:あー、夕飯何にしよう。食べたい物も思いつかない…最近食欲なくて。

M夫:何言ってんだよ。さっきモリモリとチョコレート食べてたじゃないか。

D子:あれは子供たちのおやつの残りよ。友達に薦められて買った新商品だったから、私も味見してみただけ。
(「どうせなら」特徴:ストイック過ぎず、最近チョコレートを買った 52.5%)

M夫:あれは味見って量じゃなかったぞ。俺なら食べ過ぎには注意するけどね。
(「見極め」特徴:症状が出てからでは遅いので前もって対策をしている 15.4%)

D子:たまにはそんな気分の時もあるのよ。とにかく食欲ないの。夏バテかしら。
(「どうせなら」特徴:規則正しく健康に良い食習慣を心がけたいが、時々ハメを外してしまう 35.2%)

M夫:体調を崩さないように気をつけろよ。
(「見極め」特徴:病気やケガに備えている 63.1%)

D子:うーん、それじゃあ、今日はこっちにしてみようかな。少し高くても体のためだし。
(「どうせなら」特徴:多少割高でも、健康や美容に良さそうな方を選ぶ 21.9%)

M夫:それならこれがいいんじゃないか? ほら、いろいろ入っていて良さそうだぞ。この野菜は栄養価が高いんだ。
(「見極め」特徴:健康に良いといわれるものは、効果効能を理解した上で買うことが多い 27.9%)

D子:そうね…あと、お兄ちゃんの部活用のスポドリと…ちょっと、それも買うの?
(「どうせなら」特徴:最近スポーツドリンクを買った 39.2%)

M夫:ちゃんと考えて選んでるから。
(「見極め」特徴:最近第3・第4のビールを買った 26.4%)

D子:飲み会続いてるでしょ? せっかく気を付けて食事を作っているのに。
(「どうせなら」特徴:日常的に健康に良いものを取り入れている 23.5%)

M夫:俺も健康意識高い方だと思うけどなぁ…まぁ、天気良かったら来週みんなで出かける?
(「見極め」特徴:健康意識が高い方だと思う 64.5%)

D子:あっ、それならお肌のサプリが欲しい。
(「どうせなら」特徴:最近サプリメントを買った 26.2%)

M夫:…。

いかがでしょうか? 「どうせなら消費」と「見極め消費」のイメージは浮かびましたか?

どうせなら消費
見極め消費
 

ここで小ネタ…とはいえないかもしれませんが、皆様は「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 骨、関節、筋肉といった「運動器」が衰えたり障害が生じたりしてしまうことです。人間は直立二足歩行をする動物なので、腰や股関節に負担がかかりやすく、こういった症状の結果、将来寝たきりや要介護になってしまう可能性があるのです。対策含め、「第2のメタボ」くらい知られるようになるのか、注目が集まっています。