「よりよく生きる」プランニング #07

「どうせなら消費」D子と「見極め消費」M夫のお買いもの

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    小幡 道子
    株式会社電通 マーケティングソリューション局

嗜好品でもなく、必需品でもない、ウェルネス的な商品。欲求・思惑・理性・知識などが絡み合う、買われ方のお話、第2弾です。

前回の告知どおり、30種類ある購買パターンの解説が今回からのテーマですが、少し趣向を変えて、妄想形式(?)で調査結果をご紹介したいと思います。今回は初回なので、最もポピュラーといえる「どうせなら消費」(全体1位・女性1位)と「見極め消費」(全体2位・男性1位)を取り上げますが、それぞれがどのような買われ方で、どういう人たちがなぜそうしているのか、以下の寸劇をご覧ください。

D子さん(42歳・どうせなら消費タイプ)は埼玉県に住む専業主婦。中学3年生の男の子と小学6年生の女の子のお母さんです。今日は日曜日。夫のM夫さん(40歳会社員・見極め消費タイプ)に車を運転してもらい、大型スーパーに買い物に来ました。

《スーパーに立ち並ぶ陳列棚を見まわりながら》

D子:あー、夕飯何にしよう。食べたい物も思いつかない…最近食欲なくて。

M夫:何言ってんだよ。さっきモリモリとチョコレート食べてたじゃないか。

D子:あれは子供たちのおやつの残りよ。友達に薦められて買った新商品だったから、私も味見してみただけ。
(「どうせなら」特徴:ストイック過ぎず、最近チョコレートを買った 52.5%)

M夫:あれは味見って量じゃなかったぞ。俺なら食べ過ぎには注意するけどね。
(「見極め」特徴:症状が出てからでは遅いので前もって対策をしている 15.4%)

D子:たまにはそんな気分の時もあるのよ。とにかく食欲ないの。夏バテかしら。
(「どうせなら」特徴:規則正しく健康に良い食習慣を心がけたいが、時々ハメを外してしまう 35.2%)

M夫:体調を崩さないように気をつけろよ。
(「見極め」特徴:病気やケガに備えている 63.1%)

D子:うーん、それじゃあ、今日はこっちにしてみようかな。少し高くても体のためだし。
(「どうせなら」特徴:多少割高でも、健康や美容に良さそうな方を選ぶ 21.9%)

M夫:それならこれがいいんじゃないか? ほら、いろいろ入っていて良さそうだぞ。この野菜は栄養価が高いんだ。
(「見極め」特徴:健康に良いといわれるものは、効果効能を理解した上で買うことが多い 27.9%)

D子:そうね…あと、お兄ちゃんの部活用のスポドリと…ちょっと、それも買うの?
(「どうせなら」特徴:最近スポーツドリンクを買った 39.2%)

M夫:ちゃんと考えて選んでるから。
(「見極め」特徴:最近第3・第4のビールを買った 26.4%)

D子:飲み会続いてるでしょ? せっかく気を付けて食事を作っているのに。
(「どうせなら」特徴:日常的に健康に良いものを取り入れている 23.5%)

M夫:俺も健康意識高い方だと思うけどなぁ…まぁ、天気良かったら来週みんなで出かける?
(「見極め」特徴:健康意識が高い方だと思う 64.5%)

D子:あっ、それならお肌のサプリが欲しい。
(「どうせなら」特徴:最近サプリメントを買った 26.2%)

M夫:…。

いかがでしょうか? 「どうせなら消費」と「見極め消費」のイメージは浮かびましたか?


ここで小ネタ…とはいえないかもしれませんが、皆様は「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 骨、関節、筋肉といった「運動器」が衰えたり障害が生じたりしてしまうことです。人間は直立二足歩行をする動物なので、腰や股関節に負担がかかりやすく、こういった症状の結果、将来寝たきりや要介護になってしまう可能性があるのです。対策含め、「第2のメタボ」くらい知られるようになるのか、注目が集まっています。

プロフィール

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    小幡 道子
    株式会社電通 マーケティングソリューション局

    電通チームウェルネスの戦略プランナー。オリジナル調査や有識者ネットワークなどから収集・分析した情報と知見を用いて、食品、飲料、医薬品、化粧品、トイレタリーなどの幅広いカテゴリーでヘルスケアのトレンドや生活者インサイト視点を盛り込んだ商品開発サポート、販促戦略コンサル、コミュニケーション開発などを行う。

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