「電通ベンチャーズ」が人工知能を用いた非構造化ビッグデータ分析プラットフォーム「Sensai社」に出資
2015/10/22
電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」(電通ベンチャーズ)は10月22日、人工知能の技術を駆使した非構造化ビッグデータ分析プラットフォームを提供するSensai Corporation(Sensai社)に出資した。
電通ベンチャーズは、まだ見ぬ未来をつくり出していく野心的なスタートアップ企業への投資と、投資先との協業を通した当社グループのオープンイノベーションを実現するために、本年4月に設立したファンド。資金提供のみならず、同社グループならではの課題解決に向けたソリューションやリソースを提供することで事業や起業家を支援していく。その第4号案件がSensai社になった。
Sensai社が提供するビッグデータ分析プラットフォームは、非構造化データの分析に強みを持つ。独自言語のCuddle(カドル)は、非構造化データの分析を簡易にする強力なツール。同社はソリューションパッケージの第1弾として、企業および政府機関向けの非構造化ビッグデータ解析ツールである Sensai Research(センサイ・リサーチ)、不正取引管理の分析を容易にする Sensai Anti Fraud(センサイ・アンチフロード)、 また企業の統治・内部統制が健全に機能しているかを分析する Sensai Governance(センサイ・ガバナンス)を既に提供している。
電通ベンチャーズは、ビッグデータ分析を簡易化し、これまで分析のボトルネックとなってきたデータ分析者のすそ野を広げるSensai社の技術は今後ますます重要性が高まっていくものと考えている。とりわけSensai社の技術革新は、将来的にはIoTやウェアラブルテクノロジーの普及で蓄積される、より広範な消費者データを活用したマーケティングビジネスに展開できるものと期待している。
今後、電通グループは、Sensai社のプラットフォームの普及と新しいビジネスの開発を支援していく。
Sensai社ならびに電通ベンチャーズの概要は以下のとおり。
<Sensai社の概要>
社名 |
Sensai Corporation |
本社所在地 |
米国カリフォルニア州パロアルト市 |
代表者 |
Jonas Lamis(CEO) |
従業員数 |
7人 |
事業内容 |
非構造化ビッグデータ分析プラットフォーム提供 |
URL |
<電通ベンチャーズの概要>
名称 |
電通ベンチャーズ1号グローバルファンド(Dentsu Ventures Global Fund I) |
ファンド総額 |
50億円 |
ファンド組成時期 |
2015年4月 |
運用期間 |
2022年3月までの7年間を予定 |
投資地域 |
欧米・アジアなどの海外を中心に、グローバルに投資 |
投資ステージ |
シード/アーリーステージを中心としつつ、ミッド/レイターステージも含む幅広いバランス投資 |
投資領域 |
(1)広義のマーケティング/コミュニケーションビジネスを変革しうる領域 (2)上記に当てはまらなくともイノベーティブでポテンシャルの高い新領域 |
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