電通、ブログウォッチャーとO2Oソリューション領域で協業
― 「Dentsu.io」を強化、位置と嗜好に応じた情報配信でスマホユーザーを実店舗へ送客
2016/03/09
電通は3月9日、ブログウォッチャーと協業し同社が提供するO2O(オンラインから実店舗などのオフラインに生活者を呼び込む施策)ソリューション「プロファイルパスポート」を「Dentsu.io」と連携させる新サービスを開始すると発表した。
電通は、クラウドを活用して企業の意思決定をサポートするデータ解析プラットフォーム「Dentsu.io」※(電通アイ・オー)を提供している。今回新たな機能強化として協業する「プロファイルパスポート」は、スマートフォンに向けた通知型の情報配信ソリューション。仮想エリアを設定できるジオフェンスや低電力・低コストの位置情報システム「iBeacon」と連携し、生活者のスマートフォン位置に応じて店頭に誘導する広告やメッセージを最適なタイミングで配信する。
「プロファイルパスポート」ではスマートフォン位置などのアクセスログのデータ蓄積も行っており、今回の機能強化によりアクセスログと電通保有のマーケティングデータを「Dentsu.io」上で掛け合わせることが可能となる。これにより、「生活者のオフライン上における行動」「属性」「インサイト」の3つの要素が可視化される。
具体的には、ユーザーの店舗内外における動きや、商品を実際に買ったかどうかといった行動と、ユーザーのデモグラフィックや価値観といった属性・インサイトをひも付け分析することで、従来にない深い顧客理解に立脚したデータドリブン・マーケティングが可能となる。
また、それら蓄積したユーザーデータを活用し、クラスタリングすることにより、クラスターに合わせた精度の高いセグメンテーションやターゲティング、それに基づく広告やメッセージの配信や高度なO2Oソリューションに結び付けることができるようになる。
今後、電通とブログウォッチャーは、機能拡張した「Dentsu.io」を流通・小売、外食、飲料、食品、自動車、不動産、エンターテインメントなどの業種の企業に提供し、オンラインとオフラインをシームレスにつなぐソリューションで、店頭への入店促進、購買率の向上、見込み客の獲得率向上といった顧客企業のマーケティング課題の解決に貢献していく。
※ Dentsu.io:
電通は2014年11月から米国Treasure Data Inc.およびクラスメソッドとの協業により、クラウドを活用したマーケティング・コミュニケーションの高速PDCAを実現するデータ解析プラットフォーム「Dentsu.io」を顧客企業に提供してきた。2015年10月にはインティメート・マージャーおよびデータアーティストとの協業もスタート、メディア/広告データ、パネルデータ、自社サイト来訪者属性データといった多様なデータが取り込めるデータプラットフォームへと機能拡充した。これにより、①潜在顧客クラスターの発見と市場ボリュームの把握、②潜在顧客層への効率的な広告配信、③コンテンツ出し分けによる体験価値の向上、をワンストップで提供できる体制を整えた。
■「Dentsu.io」と「プロファイルパスポート」の連携イメージ
<ブログウォッチャーについて>
会社名 : ブログウォッチャー(Blogwatcher Inc.)
http://www.blogwatcher.co.jp/corporate/
所在地 : 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-11-10 PMO日本橋茅場町4F
代表者 : 戸田 洋平(代表取締役社長)
設立日 : 2007年4月2日
事業内容: O2Oソリューション支援事業
スマートフォン向け広告配信事業サーチヒストリーを元にした行動分析およ
びウェブサイト構築によるソリューション提供事業
電通ニュースリリースhttp://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0309-008707.html