【Underworld】日本初!4K&360度のVRライブストリーミング
2016/03/16
サムスン電子ジャパンのGalaxyブランドは3月12日、英エレクトリックアーティストUnderworldの一夜限りのスペシャル・ライブパフォーマンス「Underworld Live: Shibuya Shibuya, we face a shining future」を、4K画質の360度VR(バーチャルリアリティー)映像でライブストリーミングした。海外著名アーティストによる4Kの360度VR映像がライブで配信されるのは世界初の試みで、VRによる新たな視聴体験を示唆するイベントとなった。
スペシャルライブは、世界的に活躍するデザイン集団「Tomato」の結成25周年を記念し、渋谷パルコを中心に開催される大型企画展「THE TOMATO PROJECT 25th ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」の一環としてパルコが主催。初日を飾るイベントとしてTomatoの創立メンバーでもあるUnderworldが緊急来日し、渋谷パルコPart 3の屋上で、チケットを手にした200人の幸運な聴衆を前に披露した。
一方特設の二次会場となった渋谷パルコPart 1内スタジオ「2.5D」では、映像と連動したボディーソニックを提供するVR4Dシステム搭載のボールチェア「TELEPOD(テレポッド)」が複数台用意され、抽選で招待されたゲストはGalaxyのゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Gear VR」を装着して、ライブ中継映像をリアルタイムで360度VR視聴体験した。ステージに沿って設置された特殊カメラから配信される360度の全方位映像では、手の届きそうな距離で迫真のパフォーマンスを繰り広げられ、一緒にステージ上にいるかのような臨場感だ。視線を後ろに向けると、ステージ前の柵に乗り出さんばかりに興奮するオーディエンスが迫り、見上げれば、渋谷パルコのビル越しに夜空が広がる。
サムスン電子ジャパンの古屋勝英氏は「Gear VRは、低価格帯で気軽に体験していただけるハードウエアとしては世界一だと自負している。今回、TomatoそしてUnderworldという世界最高峰のコンテンツ、それから360度映像の撮影や編集など技術面を手掛けた電通とエジェのVRプロジェクトチーム、この3つの最高峰が結集して限界に挑戦した。臨場感がさらに伝わるTELEPODを活用したライブ体験はおそらく世界初。海外著名アーティストのVRライブストリーミングも日本では初めてのこと。実現に向けては相当なチャレンジだったが、これが成功裏に終わったことで一つのベンチマークになったと思う」と語る。
イノベーティブなVRライブイベントの企画から、360度のVRライブストリーミング配信の技術面でのサポートまでを手掛けた電通デジタル・ビジネス局の足立光氏は「VRの視聴体験に必要な技術やハード、環境が整ってきた。いかに魅力的なコンテンツを創出するかが勝負になってくる。これからのVRに大事なのは、ストーリーです」と強調する。
古屋氏は「VR元年といわれるが、まだまだ体験したことのない人が多いのが実情。でも体験すれば、その面白さにとりこになる。VRのターゲットは幅広い。ベッドで寝たきりの老人でも遠隔地の孫と会えるし、参加できなかった友達の結婚式も体験できる。スポーツや映画など、楽しみ方は無限。一人でも多くの人に体験してもらえるように、今後も積極的に仕掛けていきたい」と抱負を述べた。
「THE TOMATO PROJECT 25th ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」ではパルコミュージアムをメーン会場に、3月12日~4月3日、パルコ館内・館外、渋谷の街でアート展示やインスタレーションを行う(www.parco-art.com)。また今回のパフォーマンスのVR映像は、近く渋谷パルコ内に設置されるGear VRxTELEPODのコーナーで視聴できる予定。