「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」
地方創生賞が決定!
2016/03/17
地域に眠るふるさとの名品と、それにまつわるストーリーや取り組みを発掘し表彰する「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」(主催=同実行委員会〈JTB、電通、トライステージ、ヤフー、楽天〉後援=内閣府)の表彰式が、3月15日東京・千代田区の中央合同庁舎で行われた。
同制度は、地域のチャレンジを多くの人に知ってもらい、地域の将来を支える名品の市場開拓と地域のファンづくりを支援する試みで、昨年秋に創設された。公式サポーターとして新聞・出版や旅行事業社、流通など34社が協賛している。
表彰は部門賞と地方創生賞からなる。応募の中から、公式サポーターにより23の部門賞が決定し、最終審査で地方創生賞選出のため「ヒト・モノ・コト」の3テーマの計9件をノミネートした。その中から各テーマ1件を地方創生賞とする。
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内閣府の伊藤達也大臣補佐官は「同制度は、ふるさと名品によって都会と地方を結ぶ極めて意義深いものだ。今後も長く続けてもらいたい」とあいさつ。プロジェクトデザイナーで実行委員長を務める古田秘馬氏は「地方創生には、地域の商売がビジネスとして持続していくことが大事。この賞がゴールではなくスタートと捉えてほしい」と述べ、ノミネートされた9件の担当者に古田委員長から表彰状が贈呈された。
地方創生賞の「ヒト部門」には「米・雑穀のみちのく農業研究所」の長濱洋平氏(宮城県村田町)が、「モノ部門」には「イチゴスパークリングワインミガキイチゴ・ムスー」(宮城県山元町)が、「コト部門」には「おやさいクレヨン」(青森市)が選ばれ、石破茂地方創生担当相からトロフィーが授与された。また、最終審査委員の行正り香氏(料理研究家)、エバレット・ブラウン氏(EPA通信日本支局長)、富永美樹氏(フリーアナウンサー)が副賞を贈呈し講評を述べた。野村総研の増田寛也顧問は審査委員を代表して「受賞した名品は、国内だけでなく海外でも通用するレベルのものだ。それだけの熱意と創意工夫を感じた」と総評を語った。
石破担当相は「審査に参加して驚きと感動があり、そこにどれだけの笑顔があるかを想像した。いつの時代も国を変えるのは中央ではなく地方であり、官ではなく民間の熱意と努力だ」と結んだ。