世界初、複合カフェのバーチャルリアリティー視聴サービス「VR THEATER」本格稼働! “VR映画館”で 「進撃の巨人」「攻殻機動隊」など360度体感
2016/04/08
世界初、複合カフェ(ネットカフェ)での“VR(バーチャルリアリティー)映画館”「VR THEATER」が4月7日、誕生した。店舗に常設されたHMD(ヘッドマウントディスプレー)で本格的なVRコンテンツが視聴体験できるサービスで、インターピアとejeが、日本複合カフェ協会の協力を得て開始した。
第1弾のコンテンツとして、「進撃の巨人展 360°体感シアター“哮”」を期間限定で公開。2014年から各地で開催された「進撃の巨人展」だけで体験可能だった話題作だ。また、第2弾として「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」が5月に予定されている。
「VR THEATER」は、インターピア開発のコンテンツ課金・店頭決済・VR視聴ログ管理システムと、ejeが運営するVRポータルメディア「VR CRUISE」が連携し実現したもので、店舗での現金決済によるVR視聴課金サービスは世界初。ユーザーは入店受け付けを済ませた後、HMDをレンタルし、店舗内で視聴する。
HMDは高精細の画像が楽しめるサムスン電子の「Gear VR」を使用。またejeが開発した、映像と連動したボディーソニックを提供するVR4Dシステム搭載のボールチェア「TELEPOD(テレポッド)」も一部店舗に配備され、より臨場感あふれるVR体験を可能とする。
「VR THEATER」「VR CRUISE」の開発やコンテンツ制作でインターピア、ejeと協働する電通デジタル・ビジネス局の足立光氏は「VRの素晴らしさと可能性を理解する唯一の方法は、“体験してみる”ことです。それも最高の環境で。それを可能にするのが当プロジェクトです」と強調する。さらに「日本は欧米に比べVRビジネス領域において大きく出遅れており、中国も急速に取り組みを強めている。今回のスタートは、実は序章に過ぎないと考えています。複合カフェを手始めに、カラオケボックスやさまざまな商業施設などオフラインでコンタクトポイントを増やし商業ベースに乗せることで、国内のコンテンツの質・量・技術の向上が図れる。それはやがて世界に通用する新たな産業創出につながるのだと思います」と展望を述べた。
また、電通出版ビジネス・プロデュース局の横山真二郎氏は、「昨年より急激に参入者が増え始めているVR市場ですが、我々はいち早く『進撃の巨人展』でマネタイズに成功した実績を持っています。今後、『VR CRUISE』を起点に、コンタクトポイントの適切な拡大化と、安定したコンテンツ供給を行うことで、積極的に参入、市場を活性化していきたい」と語った。
デジタル領域で今年一番のトレンドとも目されるVRだが、いよいよ本格的なコンテンツ視聴の環境が整い始めたようだ。