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「リオまでとどけ。」

民放連が大会放送概要を発表

2016/07/08

    日本民間放送連盟(民放連)は7月7日、リオオリンピックについてテレビ各局の放送スケジュールや、民放テレビ132社が共同で立ち会上げる公式動画サイト「gorin.jp」の概要、テレビスポットなどのPRについて発表した。

    同日、東京・恵比寿で行われた記者発表会で、民放連 オリンピック放送等委員会の立松嗣章氏は、今回の民放テレビ放送の特徴について、「体操やレスリング、水泳、マラソン、卓球など、日本人選手のメダルが期待される種目について生中継する」「現地の競技開始に合わせ日本のゴールデン帯から生中継し、同じ放送局がその日の複数の注目競技を連続して放送する長尺編成を実施する」と説明。視聴者が、どの局で競技を放送しているか分かりやすい編成にしたと話した。

    また、連続9時間を超える放送枠も設定。生中継の他「開幕直前スペシャル」や「ウィークリーハイライト」「総集編」も放送し、総放送時間は過去最大だったロンドン大会を上回る約240時間に達する想定だと明らかにした。

    主要中継スケジュール:
    https://www.j-ba.or.jp/category/topics/jba101643

    各局はそれぞれ、著名なタレントやオリンピアン・アスリートなどをキャスター・リポーターに起用し特色のある番組を目指す。共同のPR展開では「リオまでとどけ。地球の向こう側にエールを!」をテーマに、キー局の女性アナウンサー5人を起用したテレビCMを制作し、同日から地上波・BSデジタルで放送を開始した。

    CMには徳島えりかさん(日本テレビ)、青山愛さん(テレビ朝日)、小林由未子さん(TBSテレビ)、秋元玲奈さん(テレビ東京)、宮澤智さん(フジテレビ)が出演。それぞれが一推しの競技ウエアを着た5人は「4年に一度じゃない。一生に一度なんだ」のナレーションをバックに「リオまでとどけ」とばかりに熱い応援をする。普段は見せない、汗だくの演技が見どころだ。

    ステージには、七夕とオリンピックにちなみ五色の浴衣姿で5人が登壇しトークを繰り広げた。CMについては「自分の顔がアップになると動揺する」「汗の表現で、顔に霧を吹かれるという初体験をした」など初々しいコメント。“これまでで一番思い出に残る大会は?”という質問には「日本が史上最多のメダルを獲得したロンドン大会。リオではそれを超えてほしい」、“忘れられないシーンは?”について「ロンドンの女子卓球団体で初のメダルを獲得した場面で、今思い出しても泣ける」などと語った。

    5人はリオ大会に向けて、願いを書いた短冊を発表。レスリング・吉田沙保里選手の4連覇や、女子マラソンでの表彰台独占、柔道での金メダルラッシュなどそれぞれの思いを披露しながら、ささに短冊を付けた。また、放送について「選手の熱い思いが視聴者に伝わるような番組に」「皆の眠気を吹き飛ばすような放送を」「選手の汗と涙に隠されたドラマを取材して伝えたい」など決意を述べた。

    同7日に開設した公式動画サイト「gorin.jp」(http://gorin.jp)では、各日の放送や選手・競技など、大会に関するさまざまな情報、ハイライト動画を提供する。特にライブストリーミングを増強し、NHKと民放で放送されない、30種目以上・2500時間以上の配信(現地音声のみ)を実現。

    民放BS5局では、地上波で放送した中継番組の見どころを計約48時間放送する。
    地上波を見逃した人や、じっくり楽しみたい人にお勧めだ。