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香港発★ 美容見本市「コスモプロフ・アジア2013」開催

2013/11/29

    アジア最大級の美容関連見本市「コスモプロフ・アジア2013」が11月13~15日、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催された。英UBMの香港法人UBMアジアとイタリア企業ボローニャフィエラの合弁企業の主催で、今年で18回目。約2000社・団体が出展、韓国からは300社以上が出展し存在感を示した。日本勢は約70社と企業数では大きく水をあけられたが、日本特有の食材を活用した自然派スキンケア商品などで独自性をアピールした。アジアの経済情報を配信するNNAがリポートしている。

    韓国各社は、同国の市場トレンドである「美白」と「しわ改善」を前面に出した。欧州、中東市場を狙うSELLEOPEは、植物のミズキのエキスを配合した美白化粧水を目玉に据えた。同ブランド関係者は「高品質の天然素材を使っている。日本製と比べても品質は引けを取らないが、価格が半額以下であり、世界中で受け入れてもらえるだろう」と自信をのぞかせた。
    美白クリームのMILKY DRESSは、韓国で50万個以上売れたクリームをPRした。天然素材にこだわり、「美白」「しわ改善」の両方に効果がある上、一般的なファンデーションとほぼ同価格で販売していることが人気の秘密という。韓国のフェースマスク市場で20%のシェアを獲得するiM1NEは、香港のドラッグストアでの販路開拓のために出展した。

    日本からは日本貿易振興機構(ジェトロ)のジャパンパビリオンに16社、個別参加を合わせて計67社が出展。コスト面で優位性のある韓国化粧品とすみ分けるために、日本独自の高い技術を使った自然派基礎化粧品を武器にハイエンド層を狙うブランドが目立った。
    日本酒「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」を生産する蔵元の白瀧酒造(新潟県)は、日本酒造りの技術を生かした基礎化粧品を売り込んだ。アミノ酸を多く含み、肌になじみやすいことが特長。香港を手始めに他のASEAN諸国の華僑市場を開拓したいという。
    大村湾漁業協同組合(長崎県)は、コラーゲンや美肌の成分セラミドなどが豊富に含まれる黒なまこを原料にした基礎化粧品を出品した。同漁協によると「大村湾は古くから中国になまこを輸出してきた経緯もある。基礎化粧品の輸出は年内にも始められる見通しだ」という。
    銀座トマト(東京都)は、世界で初めてバラから抽出した「バラプラセンタ」を配合した基礎化粧品を紹介。新陳代謝の促進や優れた抗酸化力などの美容効果が期待できるという。