ドコモ発表会
「Realize」をテーマに新機種、新サービスめじろ押し
2017/10/19
NTTドコモは10月18日、東京・中央区のベルサール汐留で2017年-18年冬春の新サービス・新商品発表会を開催した。
冒頭、吉澤和弘社長が登壇し、プレゼンテーションを行った。吉澤社長は、今回のテーマは2017年度に策定した中期戦略2020「beyond宣言」を実行に移す“Realize”だと語り、“Realize for 「You」「Society」「Future」”の3本柱を紹介。それぞれの新しい商品・サービスを説明した。
「Realize for You」としては、3D撮影を可能とした新商品「エクスペリア XZ1シリーズ」や2画面スマホ「M」をはじめ、多彩なスマホ11機種、タブレット2機種の合計13機種を、10月26日から順次発売する。
「M」は、ワイドでの使用も立てた状態での使用も自在。ウェブで検索しながらメールをしたり、二つのディスプレーを合わせた大画面で地図を表示させたり、シーンに合わせた使い方が可能だ。ドコモ発のグローバルモデルとして、ボーダフォンやAT&Tなど世界中のキャリアで販売が予定されている。
その他、人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」30周年を記念したコラボレーションモデル「JOJO L-02K」やミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念した特別モデル「DM-01K」などバリエーション豊富なモデルがそろう。
「Realize for Society」では、「dカーシェア」のサービス開始が紹介された。カーシェアリング事業者やレンタカー事業者、個人が所有する車の中から、用途や場所、利用タイミングに合わせて好きな車を選び、利用できる。「カーシェア」「マイカーシェア」「レンタカー」の三つのサービスが一つのプラットフォームで利用可能となる画期的な取り組みだ。車の使用料以外の月額料金などはなく、11月8日から提供される。
三つ目の柱「Realize for Future」としてまず紹介された新サービスは、自分が話した内容を自動でメモできる「おはなしメモ」。通話時の自身の発話内容をテキスト化し、スマホに保存したりメールやスケジュールなどのアプリと連携し共有することが可能となる。外出先で手がふさがった状態でもテキストを残すことができる。10月18日からトライアルとして提供される。
また、2018年春から提供される「AIエージェントサービス」には、会場からどよめきが起きた。上映されたムービーでは、ユーザーと人工知能(AI)のスムーズな会話によるサービスが描かれていたからだ。吉澤社長は、天気や交通機関の運行状況などを「先読み」したアラーム通知や、ネットショッピングでの購入代行など、一人一人に適切なタイミングで適切な提案を行うサービス実現に向けた取り組みを伝えた。
会場には、同社のCMに出演する俳優の堤真一さん、綾野剛さん、高畑充希さん、お笑い芸人のブルゾンちえみさんの4人が駆け付けた。
普段からレンタカーを活用しているという堤さんは「dカーシェアをぜひ使いたい」と興味を示した。高畑さんが「一人暮らしだと誰かと話したくなるのでAIエージェントが気になる」と言うと「じゃあ俺に電話してよ」と声を掛けるも「堤さんに電話するくらいならAIと話したい」と、切り返された。
綾野さんが「早く使いたい!期待で胸を膨らませています」とエクスペリアの3D撮影機能について語ると、実際にブルゾンさんが事前に試して作られた3Dアバターフィギュアが会場に登場。「本当に顔がそのまま!」と笑う3人に、ブルゾンさんは「離れて住んでいる両親に贈るのもよさそう」とつぶやいた。
2画面スマホ「M」に反応したのは、高畑さん。「とてもかっこいい。まるで本のように見開きで読むことができてうれしい」と声を弾ませた。同機能にちなんで「二つあるとうれしいものは?」という質問に、綾野さんは「自分」と答え、自分が二つあったら2倍のことに同時に挑戦できると語り、高畑さんは「胃袋」を挙げ、「おいしいものがいっぱいあるのに満腹で食べられないのは嫌だから」と、会場を笑わせた。
吉澤社長は「お客さまの期待や想像を超える驚きと感動を提供し続ける」と語り、堤さんが「さまざまな場面で役立つ、多様な機能が新たに生まれた。携帯電話は、ますます不可欠なパートナーだと感じる。今後もドコモを選び続けてほしい」と締めた。
隣接の会場には、新商品・新サービスのタッチ&トライコーナーが設けられ、多くの報道陣でにぎわった。
公式サイト:
https://www.nttdocomo.co.jp/