新4K・8K衛星放送開始で
華やかにセレモニー開催
2018/12/04
放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は12月1日、新4K8K衛星放送の開始に当たり、約600人の関係者を招き、東京・千代田区のホテルニューオータニでセレモニーを開催した。
A-PABの福田俊男理事長は、「2000年のBSデジタル、03年の地上デジタル放送に続き3回目の新しい放送が始まる。放送業界は厳しい環境にあるが、4K8K放送のキャッチフレーズ“別世界”の下、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、多くの人に高画質な放送を楽しんでもらえるよう努力する」とあいさつした。
石田真敏総務相は「これほどの規模で4K8K放送が行われるのは世界初だ。普及促進に向け、魅力ある番組作り、特に2020を見据えスポーツイベントを鮮明に伝える放送を期待する。省としても周知広報に取り組み、日本が高画質放送のけん引役になるよう盛り上げたい」と話した。
日本放送協会の上田良一会長は「放送史の新たな1ページを、皆さんと迎えられてうれしい。NHKの8K放送は世界初であり、今後も先導的な役割を果たしていきたい。ぜひ4K8Kによる特別番組を視聴してもらい、その魅力を実感してほしい」と語った。
会場には、4K・8K推進キャラクターを務める、女優の深田恭子さんが鮮やかな黄色のドレスで登場した。
深田さんは、キャラクター就任から1年を迎え「今日まで、あっという間だった」と振り返り、「自宅では4K対応テレビを買って受信機も取り付けたので、視聴環境はバッチリです!」と笑わせた。
ステージには、深田さんと放送関係者らが登壇し、放送開始の午前10時に向けてカウントダウン。開始ボタンを押すと、ステージ上の各局モニターが4K8Kの番組を映し始め、総務省が認定した計17チャンネルが一斉に放送を開始した。
BS民放4局(4K)では、放送開始とともに4社共同企画「日本で最高に美しい映像お見せします」を、1、2日の両日はリレー番組「大いなる鉄路 16,000km走破 東京発→パリ行き」などを放送。
NHK BS4Kは開始から、南極から世界初の生中継番組を放送した他、BS8Kで番組「ルーブル 永遠の美」などを放送した。
今後、19年のラグビーワールドカップや2020年東京オリンピック・パラリンピックなどビッグイベントを控え、市場拡大が大いに期待される。
A-PAB公式サイト:https://www.apab.or.jp/