女子ハンドボール世界選手権
組み合わせ抽選会などを開催
2019/06/25
熊本国際スポーツ大会推進事務局は6月21日、「2019女子ハンドボール世界選手権大会」の組み合わせ抽選会と記者会見、レセプションを東京・中央区のGINZA SIXで行った。
同選手権は、国際ハンドボール連盟(IHF)が主催し2年ごとに行われる女子ハンドボールの世界一決定戦。2019年は11月30日~12月15日、パークドーム熊本やアクアドームくまもとなど県内5会場で試合が行われる。参加国は、前回優勝のフランスや、アフリカ、欧州、アジアなどの各選手権の上位チームに開催国日本を加えた24カ国。
大会のキャッチフレーズは「Hand in Hand 1つのボールが世界を結ぶ。」。
■ 組み合わせ抽選会
同所内の観世能楽堂で行われた抽選会の冒頭、オープニングアトラクションとして能の演目「高砂」のクライマックスが披露された。
開催地・熊本の蒲島郁夫県知事は「大会に向け着々と準備を進めている。選手皆さんには、最高のパフォーマンスで、ハンドボールの魅力が伝わるプレーを期待する。大会は、2016年の熊本地震の大きなダメージに対する創造的復興の大きな希望となるだろう。多くの人の心に残る大会になることを祈る」とあいさつした。
IHFのハッサン・ムスタファ会長は「この素晴らしい場所で抽選会ができることに感謝する。97年に熊本で開催された男子の世界選手権は、とても質の高いものだった。今回も熊本県民の皆さんをはじめとする関係者の協力により、最高の来場者数を記録すると思う」と期待感を示した。
日本ハンドボール協会の湧永寛仁会長は「当協会は設立から81年になるが、日本ではまだメジャースポーツとはいえない。今大会は競技人気を盛り上げる絶好の機会だ。日本代表チーム(おりひめジャパン)もメダルを目指して練習に励んでいる。大会を成功させ、世界のハンドボールの発展に寄与したい」と話した。
組み合わせ抽選では、2個1組のポットが6組用意された。一つのポットにはあらかじめ分けられた4カ国名が入ったカプセル、もう一つにはグループA~Dのカプセルが入っている。1人の抽選プレゼンターが1組のポットから国名とグループのカプセルを順に引くことで、各国の各グループへの振り分けが決まる。
プレゼンターは、大会公式ソング「Hand in Hand~つなぐ想い~」を歌う、歌手の八代亜紀さんや、熊本出身の女優・宮崎美子さん、スポーツ庁の鈴木大地長官ら6人が務めた。
ホスト国の日本には、グループの選択権が与えられ、おりひめジャパンのウルリック・キルケリー監督は、ロシアやスウェーデン、中国などが振り分けられたグループDを選んだ。
キルケリー監督は。グループDを選んだ理由について「トータルとして、いい戦いができると思った。予選ラウンドは激しい戦いになるが、とにかく決勝ラウンドへ進みたい」と話した。
日本代表の主将・原希美選手は「日本が全力を出せれば、強豪国にも勝てると思う。ディフェンス面は成長しているが、全体としていい時と悪い時の差が大きいところが課題。2020年につながる試合をしたい」と述べ、副主将の永田しおり選手は「日本チームはフィジカルも強くなったが、シュートの決定力と精神面の強さが必要」としながら「メディアの皆さん、たくさんの人が熊本に観戦に来てくれるように、宣伝をよろしくお願いします」と笑みを見せた。
大会チケットは“おりひめジャパン”にちなんで、7月7日から一般先着販売が始まる。
大会公式サイト:
https://japanhandball2019.com/