データを通して、人と社会が見えてくる(前編)|データアナリスト座談会 vol.1
データ量の増加や個人情報保護法の改正など、デジタルマーケティングは大きな変革の時を迎えています。そんな中、個人のプライバシー保護と企業のマーケティングニーズを両立させるデータ基盤として、注目を集めているのが「データクリーンルーム」です。データクリーンルームとは、大手ポータルサイトやSNSなどのプラットフォーム事業者が提供している環境で、個人を特定することなく、データの分析・運用を行うことが可能。
そんなデータクリーンルームをはじめとして、さまざまなデータプラットフォームを活用したデータ&デジタルマーケティングが企業や商品・サービス成長の大きな原動力となっています。こうした動きを推進する役割の1つが「データアナリスト」です。データアナリストの重要性は高まる一方で、多くの企業が人材確保に取り組んでいます。同時に、特に若い人たちを中心に「データアナリストになりたい」と考える人も増えてきているようです。
そこでTransformation SHOWCASEでは、今注目の職種となっている「データアナリスト」のリアルをお伝えする記事を連続してお届けします。電通グループには、既に多くの人材がデータアナリストとして活躍し、プラットフォーム事業者と共同開発したデータクリーンルームや、電通グループオリジナルのDMP(Data Management Platform)、そこにクライアント企業さまの1stパーティーデータも加えるような形で、最先端のデータ&デジタルマーケティングを実践しています。そんなデータアナリストたちを集めての座談会を3回にわたって実施しました。
「データアナリスト座談会」第1弾は、データクリーンルームの開発やデータ分析に関わる、株式会社 電通の堀越由希氏、足立茉由香氏、阿部萌子氏、株式会社電通デジタルの久保村萌乃果氏、栗山和子氏の5名が参加。日々の業務の中で起こる出来事や、そこでどんなことを感じているか、などのリアルな様子を聞きながら、データ分析の奥深さや仕事に対する思いを語っていただきました。まず前編では、これまでの経歴、現在携わっている仕事について聞きます。
データ分析により、世界の解像度が上がる
Q.皆さんは、そもそもどのような経緯でデータアナリストになったのでしょうか。それぞれバックグラウンドを教えてください。


適切なマーケティングが、人の幸せにつながっていく
Q.堀越さん、栗山さん、久保村さんは文系出身だったのですね。阿部さん、足立さんはいかがですか。データ分析やそれに近い分野に触れることはあったのでしょうか。

データアナリストと聞くと理系出身者が目指す職種というイメージが強いかもしれませんが、電通グループでは文学、建築、医療などさまざまなバックグラウンドを持つ人材がデータを扱っています。それぞれのメンバーが、勉強によってスキルを身に付けつつも、多様なバックグラウンドによって培われた視点を取り入れながら、多角的にデータ分析・ソリューション開発に取り組んでいる様子を語ってくれました。後編では、データを扱う仕事のやりがい、仕事を通して実現したいことについて、さらに深く聞いていきます。
※掲載されている情報は公開時のものです
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著者

堀越 由希
株式会社 電通
データ・テクノロジーセンター プラットフォーマーデータ2部
シニア・アナリスト
2014年株式会社 電通入社。交通・屋外広告領域のバイイング・プランニングに従事。コンテンツ・スポーツ専門のデータ部署を経て、現在は各プラットフォーマーのデータを扱う部署で、主にプラットフォーマーとの調整や新規ソリューションの開発など、データビジネスの推進を担当。

阿部 萌子
株式会社 電通
データ・テクノロジーセンター プラットフォーマーデータ1部
データアナリスト
2022年4月株式会社 電通入社。各プラットフォームのデータクリーンルームを活用したデジタル広告の効果検証やIoT家電データを活用したソリューション開発などを担当。

久保村 萌乃果
株式会社電通デジタル
プラットフォーム部門 ソリューション戦略部 データクリーンルームグループ
データアナリスト
2019年株式会社 電通入社。出版ビジネス・プロデュース局を経て、2020年10月より株式会社電通デジタル出向。デジタル広告の効果検証やデータクリーンルーム関連のソリューション開発・販促を担当。

栗山 和子
株式会社電通デジタル
プラットフォーム部門 ソリューション戦略部 データクリーンルームグループ
データアナリスト
2022年株式会社 電通入社。2022年10月より株式会社電通デジタルに出向。プログラマティック広告運用経験を経て、Web行動ログ・購買データなどの分析業務に従事したのち、医薬品業界にてDX領域開発・推進に携わる。現在はCookieフリー時代の新たなデータ基盤、データクリーンルームの広告・販促領域における導入を推進。

足立 茉由香
株式会社 電通
データ・テクノロジーセンター プラットフォーマーデータ1部
データアナリスト
2020年株式会社電通デジタル入社。Ads Data Hubや楽天データを活用した分析を中心に、デジタル広告の効果検証・ソリューション開発を担当。2023年4月より株式会社 電通に出向し、現在はデータクリーンルーム関連の分析やソリューションを海外に展開するプロジェクトも担当。

