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消費者のためになった広告コンクールで3社に経産大臣賞

2013/10/18

    日本アドバタイザーズ協会(JAA)は10月2日、第53回「消費者のためになった広告コンクール」の入賞作品を発表した。総応募数4366作品の中から経済産業大臣賞3、JAA賞5、金賞18、銀賞25、銅賞32、地域広告賞3の計86作品が入賞した。

    最優秀賞の経産大臣賞には、新聞部門が味の素(企業広告)「最初の晩餐。」、雑誌部門がパナソニック(デジタル補聴器)「30年目のヒア・リング。」、テレビ部門が東京ガス(企業)「家族の絆 ばあちゃんの料理」を選出。JAA賞はラジオ部門のパナソニック(カーナビ ゴリラ)「人生案内編」、ウェブサイト部門の三井不動産リアルティ(三井のリハウス)「三井のリハウス『みんなの声鉛筆』」など計5作品に決定した。また、経産大臣賞受賞の広告制作会社が対象のベストパートナー賞は、新聞が電通、雑誌がクリエイターズグループMAC、テレビが電通とホリプロに決まった。

    新聞部門=味の素
    新聞部門=味の素
     
    雑誌部門=パナソニック
    雑誌部門=パナソニック
    雑誌部門=パナソニック
     
    テレビ部門=東京ガス
    テレビ部門=東京ガス
     

    東京・中央区の同協会で開かれた発表会では、嶋村和恵審査委員長(早大商学学術院教授)が審査経過と結果を報告。同委員長は経産大臣賞について、新聞は「赤ちゃんのために初めて離乳食をつくる母親に向けて、甘味、うま味などの基本の五つの味と、硬い、柔らかいなど四つの食感を赤ちゃんのうちから経験させることが重要だと伝えた作品。食育を訴える広告として非常に高く評価された」。雑誌は「聴覚が衰え始めた中高年を見据え、末永く続くすてきなコミュニケーションを訴える作品。補聴器に対して抵抗を感じる消費者にも、使うことによってコミュニケーションがうまくいく、生活の質が高まるということが伝わるのではないか」、テレビは「食育や家族のつながりを表現した90秒のCM。ドラマ性が高く1話完結の作品が審査員の心を捉えた」と述べた。

    消費者のためになった広告コンクールは、審査員に広告関係者を含まず、広告の受け手である消費者代表が選考する点が大きな特徴となっている。審査は「消費者のためになった」という観点から、①好感、共感、親近感②分かりやすく納得できる③オリジナリティー、を評価ポイントとして行われた。今回の応募数は5部門全てで前年を上回り、総応募数は過去最多となるなど、応募者側の関心の高さがうかがえた。