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第58回「大阪広告協会賞」、第48回「やってみなはれ佐治敬三賞」贈賞式

2015/06/01

    大阪広告協会は、第58回「大阪広告協会賞」と第48回「やってみなはれ佐治敬三賞」の贈賞を5月29日に行った。

    左から、大阪広告協会・山田邦雄理事長、ユー・エス・ジェイ山本歩マーケティング部長、IMAGICAウェスト稻土廣己社長、電通関西支社コピーライター鈴木契

    大阪広告協会賞」には
    ユー・エス・ジェイ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が選ばれた。

    〈受賞理由〉
    過去最高入場者数を記録し、特に東京など遠隔地を中心に来場者を増やした。大阪(関西)の国内観光拡大の契機となった上、海外主要都市にある自社営業拠点を活用したコミュニケーション戦略によってアジア各国などの来場者が大幅に増加し、観光立国の推進に貢献した。

    飛躍の背景には「ハリー・ポッター」の新エリアのオープンに加え、映画だけにこだわらず、世界中から秀でたエンターテイメントを集めたセレクトショップへのコンセプト転換がある。コア・ターゲットである女性層やファミリー層へのアピールを強め、大きなアトラクションだけに頼らずに、ハロウィンなど季節イベントや人気アニメの期間限定イベントの積極展開、ファミリー客に喜ばれるキャラクター・エリアの開設・拡充も実施。これらのPRが年間を通じて発信され、関西の広告業界を盛り上げたことが評価された。


    大阪広告協会賞 特別賞」には
    IMAGICAウェストが選ばれた。

    〈受賞理由〉
    同社はCM制作においてフィルムの時代からデジタル全盛の現在まで、ポストプロダクションとして絶えず業界をリードし、大阪の映像制作界を支え各社のCM制作に対し多大な貢献をしてきた。第13回を迎えた大阪広告協会主催の「MADE IN OSAKA CM AWARDS」では、素材の編集から発表会の上映まで、初回から全面的に協力。

    また、日本でも数少なくなった(大阪/関西では唯一)フィルムプロセッシング(現像・プリント・リレコーディング・テレシネなど)業務を行っており、旧作映画フィルムの修復やCMの保存などアーカイブ作業に積極的に取り組んでいる。

    さらに、JAC(日本アド・コンテンツ制作者連盟)と協力して、研究会の開催など若手技術者の育成にも尽力していることが評価された。


    「やってみなはれ佐治敬三賞」は
    電通関西支社CRプランニング局 コピーライターの鈴木契氏に決まった。

    受賞作品は
    ・村田製作所・ウェブムービー
    ・ダイキン工業・ウェブムービー
    ・ポケモン・新聞

    〈受賞理由〉
    応募の3作品は、それぞれアプローチ手法が異なり多様なクリエーティブ力が発揮されており、今日的な多面的なクリエィティブ力を持っている新しいクリエーターである事が大きく評価された。

    「村田製作所」や「ポケモン」のプロデュース力、「ダイキン工業」では歌詞を作るなど、表現力の幅が非常に広く、企画力がある。根っこから考えて作り上げていることが応募作品から感じられた。

    編集をCMのようにカチッとしてしまうと視聴されなくなるウェブムービーは、「ゆるさ」を持つことが好ましい。「村田製作所」「ダイキン工業」のウェブムービーは、その「一見だらっとしたゆるさ」をうまく仕上げている。また、表現の難しいBtoBの作品としてもうまく出来上がっており、インナーのモチベーションアップにもつながっている。